2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●活動報告(2005年4月27日)

 本日(4月27日)、3回目の北アチェ県・ロスマウェ入りです。国際援助機関・外国NGOの選別がはじまっているため心配もありましたが、なんら問題なく、まずは一安心。この間の活動について、友人たちと話し合いました。以下、すでに流したものと一部重複することもありますが、2月からの活動について、まとめておきたいと思います。これまでの活動については、「ニンジャの救援活動」の項目をご覧ください。

(北アチェ県・ロスマウェ市東から)
○スヌドン郡
 自由アチェ運動(GAM)の拠点の一つと考えられているスヌドン郡では、被災者たちがあまり支援を受けられないなか、女性たちが塩づくりを再開しました。ニンジャは、この塩づくりに必要な機材の支援をおこなっています。ほぼ終了しましたが、海水を煮込むためのドラム缶を大量に購入できる場所がなく、いま企業なども含めて可能性を探っています。

*マタン・ラダ村+東ウレェ・ルベック村 52世帯:3246万6000ルピア
*トゥピン・クユン村 45世帯:2709万7500ルピア

 まだ支援をおこなっていない6カ村でも、被災者のニーズを聞いています。しかし、被災者たちは、これまで世帯数などのデータを渡しても、その後連絡がないままという経験があまりに多すぎて、わたしたちに対しても不信感をもっているようです。ただ、昨晩、そのうちの1カ村の人から電話があったようですので、もしかしたら、少しは信用しはじめてくれたのかもしれません。

○西バクティア郡
c0035102_0382194.jpg 3月の帰国前、はじめて西バクティア郡も津波の被害を受けているとわかり、急遽、訪問していました。まったく援助を受けておらず、わたしが最初の「外国人」でした。養殖池などでカニをとるブベェと呼ばれるカゴの支援要請を受けていますが、さらに、ロスマウェの事務所で世帯ごとに物資を梱包、緊急救援として物資を2回運びました。

c0035102_054269.jpg*パヤ・バトゥン村 26世帯105人
*ロッ・ウンチン村 44世帯197人
*ハグ村 148世帯614人
*ブランデ村 115世帯516人
計2064万6850ルピア

○タナ・パシール郡
 すでに3カ村で漁具の製作・支援が終わりました。うれしいことに、被災者たちは、いまでもロスマウェの事務所をたびたび訪ねてくれ、わたしたちの活動に参加してくれているそうです。西バクティア郡へ緊急支援をおこなった際には、タナ・パシール郡の被災者が、いっしょに物資の梱包や輸送をおこなってくれました。

*マタン・バル村
 サウォッ・サベェ8、サウォッ・シラン60:2729万4100ルピア
*東クアラ・クルト村
 サベェ23、シラン46:2479万9900ルピア
*クアラ・チャンコイ村
 ・サベェ28、シラン54、ジャラ4:2708万3200ルピア

 そのほか、マタン・ジャネン村からブベェ、アンベ(サウォッのようなかたちの定置網)、ジャラの支援要請があります。

○サムドゥラ郡
*ブラン・ニボン村
 サベェ45、シラン10、モスク用アンプ+ポンプ:1216万9280ルピア
*サワン村
 サベェ99、モスク用布:1778万6030ルピア
*プウク村
 サベェ23、ジャラ5:539万9900ルピア
*ブリンギン村
 サベェ8、ジャラ42:1502万9000ルピア
*マタン・ウリム村
 サベェ24、ジャラ16:977万6100ルピア
*クタ・グルンパン村
 サベェ8、シラン10、ジャラ36:1609万4000ルピア
*クタ・クルン村マタン・スリメン集落
 サベェ14、シラン8、ジャラ5、漁網3、干エビ用シート、枕、ポリタンク:817万1500ルピア
*西ランチャン村
 ジャラ31、水道設置:1634万6000ルピア

 クタ・グルンパン村の被災者の一人が、カドゥラという魚を獲るための漁網の支援を求めて、何日間も、ロスマウェのいちばにある漁具のお店に通って、わたしたちが来るのを待っていたそうです。うれしいような、悲しいような、複雑な心境です。わたしたちの支援は、日本のみなさんのカンパだけですから、諸外国政府やほかの援助機関と比べると、資金は微々たるものです。それでも、ほかに頼れる場がないということは、どういうことなのでしょうか。
 マタン・スリメン集落は、ハンセン病患者が「隔離」されてきた地域です。そのため仮設住宅への入居も拒否され、いまはある一軒家に避難しています。家には女性たちが住み、男性たちはその前でテント生活です。そのため雨が降ると、男性たちは塗れてしまうそうです。女性たちが悲しく思って、何とか屋根だけでも…と支援を求めてきました。屋根用のルンビアという木の葉を支援することになりました。
c0035102_056432.jpg 西ランチャン村は、サムドゥラ郡のなかでも最貧村です。男性たちは、結婚すると村を離れ、村に残っているのは年老いた女性がほとんどです。そのため、軍事戒厳令以降、義務づけられた夜警をおこなえる男性は、村にたった3人だけというぐらいです。この村は塩水しか出ず、子どもたちが学校へ行くのにも、人びとがお葬式などに行くのにも、マンディ(水浴び)すらできませんでした。そのため川から水道を引いてくることにしました。c0035102_0563277.jpg女性たちが水道設置を手伝い、ほぼ完成した状態です。最初に水が出たときには、みんな笑い転げたそうです。

○バユ郡
*ランチョッ村
 サベェ57、シラン52:2196万3300ルピア

○ブラン・マンガット郡
*ジャンボ・メスジッド村
 サベェ32、シラン17、ジャラ12、干エビ用シート、女性用サルン:1673万400ルピア
*ジャンボ・ティモ村
 サベェ22、シラン21、干エビ用シート:1031万700ルピア
*クアラ・ムラクサ村
 サベェ23、シラン28、ジャラ43:2623万3900ルピア

○バンダ・サクティ郡
*プソン・ラマ村
 ミルク・フィッシュ用漁網88、カドゥラ用漁網36:2592万4000ルピア

 現在プソン・バル村にアンチャッ(魚を干すシート)、クデ・アチェ村用に漁網支援の準備を進めています。

○ムアラ・バトゥ郡
*パンテ・グラ村
 カツオ釣り糸10:344万5000ルピア
*チョッ・スラニ村
 カツオ釣り糸10:344万5000ルピア

◎合計:3億6821万1660ルピア=約420万円
(2月前半の緊急救援、ロスマウェ事務所経費などを除く)
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by NINDJA | 2005-04-28 00:57 | NINDJAの救援活動