2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

●活動報告(2005年5月3日)

○西バクティア郡で漁具供与

 3月26日の活動報告で流しましたが、誇張でなく、まったく支援の届いていない西バクティア郡3カ村(ロッ・インチン、ハグ、ブランデ・パヤ村)への漁具買い付け、供与をおこないました。
 これまで漁具の買い付けは、ロスマウェかサムドゥラ郡グドンでおこなっていましたが、タナ・ジャンボ・アイェ郡の町パントン・ラブで買い付けすることになりました。事前に、友人が値段をチェックしに行ったとき、買い付けをおこなうことを伝えてあったのですが、合計約45万円という買い付けに、店主夫婦はパニックです。
 実際、買い付けはかなりたいへんな作業です。西バクティア郡3カ村から支援要請のあったのは、
・ブベェ(写真は3月26日の報告を参照):養殖池に仕掛けてカニをとる、1世帯15個を供与
・ジャラ(写真は3月9日の報告を参照):海や養殖池での投網
c0035102_2125865.jpg・アンベ(写真):川に仕掛けて魚をとる
の3種類です。それぞれの村ごとに、支援対象の世帯数が違うので、材料となる網、糸、重石、ナイロン紐などの量も異なってきます。
 村の人びとから、たとえばブベェであれば、ひとつ製作するために、どの種類の網を何kg必要か、縫い糸はどの番号で何束必要か、といったことを聞き、計算します。それを店主に伝え、秤で量ってもらいます。この秤が、分銅で量るレトロなもので、網を70kgほど載せると、目盛りが見えなくなってしまうわ、100kg以上は量れないわ、かなり厄介です。
 店主の妻が伝票を書くのですが、「パニックだわ~!」「訳わからない~!」と悲鳴をあげています。ふだん、どんなに多くても3万円程度の買い物をする人しかいないようで、たしかにたいへんそう。午前からはじまった買い付けは、けっきょく昼食抜きで、夕方までかかってしまいました。しかも最後に、店主の妻とわたしとで会計を締めようとしたら、約7万円の誤差。わたしが黙っていれば、お店は多大な損をするところだったので、ひどく感謝されてしまいました。
 その後、お店で車を準備してくれ、村に向かいました。わたしは、村の人たちや運転手の手伝いをしている若者たちと荷台に乗り、途中、いろいろおしゃべりです。「アチェは豊かなのに、ぜんぶジャカルタに吸い上げられる」「紛争のせいで、仕事もできない」などなど、どこでもされる会話がつづきます。
 「アチェに来て、怖くないか?」と聞かれたので、「ぜんぜん」と答えたら、一人の村の人が「怖いわけがないよね。『魔法の手紙』があるもんね」。3月26日の報告にも書きましたが、前回、西バクティア郡を訪れたとき、海兵隊兵士に「何をしているんだ?」と聞かれ、わたしが北アチェ県からの手紙を出して、兵士を黙らせたことを覚えていたようです。そのとき集まっていた村の人たちが「魔法の手紙だね」と言っていたのですが、きっと、よほどうれしかったのでしょう。
 途中、海兵隊に呼び止められ、「なにを運ぶんだ?」「どこへ行くんだ?」と言われましたが、ここでも「魔法の手紙」が効力を発揮し、無事に村まで物資を届けることができました。
 ちなみに村は、北スマトラ州のメダンとバンダ・アチェを結ぶ幹線道路から、かなり奥に入ったところにあります。幹線道路上にあるサンポイニットという郡役場所在地まで送ってもらい、マグリブ(イスラーム4回目の礼拝、夕方6時半ごろ)にパンターという乗合バスに乗ることができましたが、ロスマウェに着いたのは20時でした。村から計算すると、片道2時間半くらいの道のりです。

ロッ・インチン村
・ブベェ(10世帯×15個):材料費164万3750ルピア、製作費180万ルピア
・ジャラ(20世帯):材料費683万3000ルピア、製作費150万ルピア
・アンベ(11世帯):材料費506万5300ルピア、製作費55万ルピア
ハグ村
・ブベェ(12世帯×15個):材料費148万4000ルピア、製作費216万ルピア
・ジャラ(21世帯):材料費715万1600ルピア、製作費157万5000ルピア
・アンベ(10世帯):材料費459万5600ルピア、製作費50万ルピア
ブランデ・パヤ村
・ブベェ(9世帯×15個):材料費197万2500ルピア、製作費162万ルピア
・ジャラ(25世帯):材料費851万6500ルピア、製作費187万5000ルピア
・アンベ(11世帯):材料費505万7000ルピア、製作費55万ルピア
※ただし製作費は4分の1のみ前払い
[PR]
by NINDJA | 2005-05-04 02:11 | NINDJAの救援活動