2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

●インドネシア=GAM合意に対し、強い反応

 インドネシア共和国の代表団がヘルシンキで17日、自由アチェ運動(GAM)との和平合意案に署名する決定をおこなったことに対して、国内の各方面から強い反応が出ている。
 クモロ国会闘争民主党会派代表とアンディ・マタラタゴルカル党会派代表は18日、不透明な合意案への署名に関連して何か問題が生じた場合、インドネシア共和国の代表団が責任を負わなくてはならないと警告した。
 クロモによると、国外の勢力を巻きこんだ和平への取り組みに直接関与し、その和平案に賛成した者はすべて、もしも今後武力運動が生じた場合、法と政治にもとづきその合意の保証人とならなくてはならないという。
 同氏は、この和平合意によってGAMが武装解除する意思があるのか、また、すでに外国籍となったGAM指導者と交渉をもったこと、さらにそれに欧州連合(EU)をも巻き込んだインドネシアの論理がどのようなものなのかを問題にしている。
 いっぽう、アフマッド・ヤニ・バスキ国軍情報局長は、アチェからの部隊の撤退について、国軍は政府からの政治的決定を待っているところだと語った。「政府の決定がどのようなものであれ、国軍はそれに従う」
 アンディ国会ゴルカル党会派代表は、「今回の合意は、インフォーマルな合意書への署名の段階であり、これはまだ公式な合意とはいえない」と語った。内容を意図的に伏せてあるこの合意書の目的は、地方政党結成といったGAM側の要求に対する政府の正式な態度について協議する機会をインドネシア政府代表団に与えるというものだ。
 危機管理イニシアティブ(CMI)からの交渉調停者マルティ・アハティサーリは第5回協議の終わりに、インドネシア政府およびGAM双方に合意書の内容について詳細を話さないように要請している。
 インドネシア政府代表団代表ハミド・アワルディン法・人権相は、第5回会合はもっとも長い会合で、交渉が終わりに近づくにつれ、議論がより白熱したと明らかにした。それは、アチェが独自の政党を持つことを求めるGAMの要請をインドネシア政府が審議しようとしなかったためである。インドネシア政府は、この GAM側の要求に対して、「アチェに基盤を置く一つのナショナルな政党」の結成という別の構想を推した。
 この構想は、GAMに拒否され、交渉は袋小路に入りつつあった。GAMは「ナショナル(国家的な、国民的な)」という表現を拒否した。それは、アチェが、カリマンタンやスラウェシといったようなインドネシアの他地域に用がないからである。
 アンディは、「このような構想は受け入れられない。なせなら、GAMはアチェ以外の地方で連帯をつくっていかなくてはならなくなるためだ」と語った。ゴルカル党自身、アチェ特別自治法改正の一部として、地方政党の結成を含むGAMの構想について検討しているという。
 いっぽう、ナングロー・アチェ・ダルサラム州から選出された国会議員アフマッド・ファルハン・ハミッド(国民信託党)は、ヘルシンキで合意された和平合意を非常に前向きなものだと考えている。GAMが求めている地方政党の結成は、45年憲法に抵触しないため、重大な問題とはならないという。
 GAM広報官バフティアル・アブドゥラは17日、ヘルシンキで開かれた記者会見のなかで、アチェにおける地方政党結成の問題は交渉のなかで原則的な合意に達したと語った。「地方政党の結成時期や条件などについて、インドネシア政府が検討をおこなう」
 いっぽう、ユスフ・カラ副大統領は17日、アチェにおける地方政党結成のGAMの要求について、政府は国会と協議をおこなうつもりだと語った。カラは「もしも地方政党が結成されることになれば、法の改正をおこなわなければならず、そのため、国会との協議が必要となる」と語っている。現在のところ、国会の承認がまだないため、政府はGAMの要望について同意していないという。(Suara Pembaruan, 05/07/18)
[PR]
by NINDJA | 2005-07-18 12:00 | 和平への動き