2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●活動報告(2005年8月12日)

 今日は金曜日で、午後、男性陣はモスクに行かなくてはならない日です。アチェでは、問題解決の一策として、イスラーム法が適用されています。が、実際には、問題解決というより、新たな問題を生み出しているようです。たとえば 6月末、ビルン県で、賭博をした人が鞭打ち刑になりました。このときは、市民活動をおこなっている人びとを中心に、「なぜ汚職をした州知事が鞭打ち刑にならず、小さな民だけに適用されるのだ?」と批判ごうごうでした。
 さらにシャリア警察なるものが出現、女性の服装をチェックし、イスラーム法にのっとっていないと判断されると、身分証明書をチェックされたり、先日は軍分区の前に集められたりしたようです。バンダ・アチェの友人によれば、ジルバブ(ムスリム女性がかぶるベール)をかぶっていない女性に対し、ジルバブが配られたそうですが、カネも要求されたとか。いっぽうで、国軍兵士とつきあっている女性たちが、厚化粧、サングラス、ジルバブなしで平気で歩いているのだから、別にジルバブをかぶるべきとは思いませんが、不公正だとは思うのです。
 そんなわけで、本日は現場に行くのはお休み。北アチェ県警察(ロスマウェ市警察でもある。もともとロスマウェは北アチェ県庁所在地だったのが、市に昇格した)に運転免許証をつくりにいってきました。
 警察横のコピー屋でパスポートのコピーをしていたら、ロスマウェの市場で発砲事件があったといううわさが流れてきました。ヤシの実を売っていた男性が、国軍兵士をパラン(山刀)で斬り、ほかの国軍兵士に撃たれたというのです。どうも国軍兵士が、カネを払おうとしなかったことが原因のようです。ここにいると、とにかくなにかしらの事件の情報が、口伝えに、すごい勢いで広まります。住民の情報網はすごい!
 コピーのあと、屋台でコーヒーを飲んでから、外国人をあつかう諜報部門に出頭。「IDをもっているか」「州警察に出頭したか」などとうるさいので、「バンダ・アチェには行っていないから、州警察に出頭できない。NGOとして、ずっと滞在しているわけでなく、行ったり来たりだから、ほかとは手続きが違う。だからロスマウェ市長と北アチェ県知事の推薦状をもらった」と丸め込み、運転免許担当官への手紙をつくってもらいました。手紙への「謝礼」を払おうという姿勢をみせると、「わたしたちは、何も受け取りません。これが、わたしたちの仕事ですから」とのこと。この人物は、3月に連れてきた学生たちに対し、出頭証明証なるものをつくり、さらに学生たちを警察に連れて行ったアチェ人の友人に、 1人あたり5万ルピア(記憶によれば)要求しています。ウソつきだなぁと、心のなかで笑ってしまいました。
 その後、運転免許担当官のところに行き、所定の金額を払い、写真を撮って、その場で二輪用免許(SIM A)、オートバイ用免許(SIM C)が発行されました。実は、こうすんなりいくと思っていなかったため、昨日、ロスマウェ市長にSMS(携帯ショートメッセージ)を送っていました。ロスマウェ市長は、いまジャカルタで和平合意について政治・法・治安担当調整相との会議に参加しており、13日にロスマウェに戻ったら、県警察署長と調整すると返事をくれていました。免
許を取れた報告をすると、昨日のうちに県警署長にも連絡を入れていてくれたとのこと。ひどく身軽な市長です。
 車で移動するというのは、かなりエラそうだと思うのですが、一番遠いスヌドン郡の場合、パンター(高速小型乗合自動車)で2時間、さらにRBT(オジェック、オートバイタクシー)で数十分かけて移動しなくてはならず、帰りのパンターは熟睡の場となります。帰宅してからも、もはや仕事をする体力はなく、バタンキューになってしまうので、遠くの現場に行くときは車があると便利だなぁとつねづね思っていました。
 金曜礼拝終了後、シャムタリラ・バユ郡ランチョッ村の避難民が来ました。仮設住宅も元の村での住宅も、どうなっているのかよくわからない村です。いまだにメダン=バンダ・アチェ幹線道路沿いのキャンプで生活しています。実は、14日、このキャンプで和平祈願行動がおこなわれます。キャンプの子どもたちが詩を詠むほか、スルネカレーの演奏、ロスマウェのNGOによる共同声明の読み上げなどが主な内容。もともとランチョッ村の避難民から、マイク、スピーカー、アンプのセット(86万5000ルピア)の支援を要請されていたのですが、14日に間に合ったほうがいいだろうということで、本日、購入し供与しました。
 明日は、マタン・スリメン集落に行く予定です。ここからは、コーランを詠むための施設につける電灯の支援を要請されています。明日、ロスマウェの市場で購入したのち、集落まで届けることになりました。
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by NINDJA | 2005-08-13 01:52 | NINDJAの救援活動