2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●国軍搬入の木材、家の建設に適せず

c0035102_10534972.jpg 17日、「ハンセン病の村」と呼ばれる北アチェ県サムドゥラ郡マタン・スリメン集落で、国軍分郡支部が供与した津波被災者のための木材が、家を建てるのには適していないことが明らかになった。この木材は、オランダの財団TDHが地元のNGOを通じて供与したものだが、地元のNGOは関心を払っておらず、住民は困惑している。
 養殖池を隔てて海に面しているマタン・スリメン集落では、2004年12月26日の津波によって、26人が死亡(重度のハンセン病患者が多かった)、28世帯すべての家が流された。
 住民によれば、このNGOは当初1カ月で家に住めるようになると約束していたが、3カ月たっても完成しないという。これは供与された木材がすべて、家の上部の支え用だったためである。そのため17日の時点で、完成したのは2軒だけで、あとの27軒(津波後、結婚により1世帯増加)は30%程度しかできていない。別の住民(女性)によれば、1軒あたり70本ほどの木材が必要だが、どれも弱すぎてつかえないという。集落は海から100mと離れておらず、海からの風で屋根が飛んだり、木壁が崩れたりすることを、住民はおそれている。
 さらに、住民は、やはり国軍分郡支部が供与した鶏小屋用の木材もまた、鶏を食べる鼬(いたち)に食いちぎられる程度の強度しかないと述べている。
 住民はお互いに失望を表すしかできずにいる。ハンセン病患者だということで差別されてきた住民は支援に感謝し、心の底では葛藤している。けっきょく地元のNGOは、国軍ビジネスをスムーズにしてしまっているだけのようだ。(NINDJA, 05/11/17)
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by NINDJA | 2005-11-17 12:00 | 援助の問題