2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●インドネシア政府、アチェへの外国のアクセスを制限

 アチェの人びとが食糧と医療援助を必要としているなか、インドネシア政府は、治安上のリスクから軍の特別な承認なしには移動できないとして、外国軍兵士と援助ワーカーがアチェのほとんどの地域にアクセスすることを禁止した、と伝えられた。
 ユスフ・カラ副大統領は9日、外国人のアクセスをバンダ・アチェと西アチェ県に限ると発表した。The Age紙が伝えた。
 カラの発表は、先のアルウィ・シハブ国民福祉担当調整相の発表とは完全に矛盾している。アルウィ・シハブは、外国人が援助を必要としているいかなる地域にも自由にアクセスできると述べていた。
 新しい政策は、バンダ・アチェの国連事務所近くで銃撃があったのちに発表された。インドネシア国軍は、分離主義者の自由アチェ運動(GAM)が銃撃をおこなったと非難しているが、インドネシア国軍兵士が銃撃したとの報告もある。GAMは関与を否定している。
 数十年にわたって、インドネシア国軍が麻薬売買と残虐な人権弾圧をおこなっているといわれるアチェでは、外国人嫌いの将校が、アチェでの外国軍の存在を制限するよう、政府に圧力をかけているかもしれないと考えられている。
 アチェ災害救援対策本部長ブディ・アトマディ・アディプトは、バンダ・アチェやムラボー以外に行く場合、アチェ軍管区司令官エンダン・スワルヤから特別な許可を取得しなくてはならないと外国のグループと外国軍に伝えられたと述べた。「バンダ・アチェとムラボーのみが、インドネシア国軍の完全なコントロール下にあります。それが2つの町まで、外国人に対して許可する理由です。外国人は、バンダ・アチェとムラボーのみだということです」
 スワルヤ司令官も、米国ヘリコプターがほかの町に救援物資をもっていくのに許可が必要であると述べ、禁止令を裏付けている。
 アディプトは、外国人がインドネシア国軍とGAMの武力衝突に巻き込まれるのを防ぐため、このような制限が必要だと述べる。「インドネシア人だけでなく、われわれを支援しに来た外国人が何千人もいます。もし白い皮膚をもった外国人が殺されたら、国際社会はどのように反応するでしょうか」
 GAMは、災害を口実に、反乱者へのさらなる攻撃をおこなうとして、インドネシア国軍を非難している。
 12月26日の地震と津波は、アチェの10万4000人以上の命を奪った。1万人以上が、まだ行方不明で、死亡したと推定されている。さらに数千人が、援助が届かなければ飢餓と病気で死に直面している。
 アチェと北スマトラの死者は、まだ遺体が収容されていないことから、30万人にのぼるかもしれないといわれている。(Laksamana.Net, 05/01/10)
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by NINDJA | 2005-01-10 12:00 | 外国軍・援助機関の規制