2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


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●活動報告(2006年3月10日)

○マタン・ラダ村のバライ・プンガジアン建設
 今日はスヌドン郡マタン・ラダ村で、バライ・プンガジアン(コーラン詠みの練習をする場)の建設作業の着工がおこなわれました。ふつうは大工さんが建設しますが、着工のときだけは村の男性たちが集まって、ゴトン・ロヨン(相互扶助)をおこないます。わたしたちが現場に着くと、すでに建築資材が運び込まれていて、総勢15名ほどの男性たちが板を削ったり、合板を組み立てたりしている姿がありました。
c0035102_21214285.jpg 男性たちのなかで本当の大工さんは3人だけですが(本日のゴトン・ロヨン後の作業は、彼らによっておこなわれます)、テキパキとみんなに指示を出し、みずからも率先して板を削ったりしていた1人の中年男性の姿が印象的でした。
 彼は、トゥンク(イスラーム指導者)の息子で、イスラームの正装である帽子を頭に被り、腰にサルン巻きながら作業にあたっています。彼の幼い息子が父親を呼んで泣くとあやすために家のなかに入り、数分後にまた出てきては作業を再開することを繰り返していました。しかし息子のほうは泣き止まず、結局子どもを抱きかかえながらの作業となりました。その姿はなんとも微笑ましい光景でした。
 彼に限らず、アチェの父親たちは、よく幼い子どもの面倒をみます。また、男の子は小さいときから年上の男の人たちの行動をよく観察しています。まさに父親の背中を見せて教育する、といった感じです。今日は観察するだけだった子どもたちも、きっと数年後には作業を手伝うようになるのでしょう。
c0035102_21205055.jpg さて、ひとしきり作業が終わったところで、軽食とコーヒーをみんなでいただきました。「クア・トゥヘェ」と呼ばれる、もち米とバナナをココナッツと一緒に甘く煮たこの食べ物は、アチェでゴトン・ロヨンの時に食べる物だそうです(ちなみに、後日シンパン・ウリム郡クアラ村の人に「クア・トゥへェとアッサムスンティーを食べたらアチェ語が上手になるよ」と言われたほど、アチェで親しまれている食べ物のようです)。身体を動かしたあと、大勢で食べる甘い食べ物はまた格別なのでしょう。わたしも美味しくてついお替りをしてしまいました。
 プンガジアンは約1週間で建設完了するとのことです。(瑛)
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by NINDJA | 2006-03-10 21:15 | NINDJAの救援活動