2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●活動報告(2005年2月7日)

○違法徴収禁止ビラ
 本日は、地元NGOの友人のお兄さんの結婚式があり、友人たち全員、ビルン県に行ったため、避難民キャンプは訪問しませんでした。午前中は、銀行に行き、バンダ・アチェにある口座から引き落としをしたり、ロスマウェの町を移動するために自転車を購入したり(義捐金はもちろんつかっていません、念のため)しました。今日は、インドネシア国軍兵士を乗せた戦車やトラックが異様に多い日でした。
 あとで友人に聞くと、わたしは見かけなかったのですが、街中で国軍兵士たちが、「国軍兵士が違法徴収するのは禁じられています。けっして渡さないでください」というビラとともに花を、トラックやバスの運転手に配っていたそうです。友人も、そのビラをもらおうとしてくれたのですが、ダメだったとか。
 アチェでは、以前から国軍・警察の違法徴収が横行しています。道路沿いにある詰所前を通過するときは、必ず一時停止して、数千ルピアを支払わなくてはなりません。トラック運転手の友人は、ふだん払っている額より多く要求されて、無理だと答えたところを殴られたことがあります。それでは目立つと考えたのか、最近は「投げ銭」するようになっています。
 現在、アチェは国際的な目がありますし(北アチェ県にいる限り、外国人を見かけることはないのですが)、すでに外国人ボランティアが国軍兵士にカネをせびられたことが報道されていますから、インドネシア政府や国軍上層部は焦っているのかもしれません。もっとも、友人たちは、別の方法で徴収するだろうと言っていますが。しかし、なぜビラとともに花なのでしょう?

○避難民からの情報
 午後は、とある避難民キャンプから避難民2人が来られました。話の内容から、避難民キャンプについて明らかにできないことをご理解ください。
 この避難民のおじさんによると、地方政府から物資を与えられたことは、これまでにたった1回だけ、コメは1人あたり12kgだけだそうです。すでに地震・津波発生から 1カ月以上たっており、つぎにいつ物資が配給されるかも不明で、さらにおかずもない状況です。12kgではとても足りません。
 また、子どもたちが通学するための送迎バスはあるのですが、その郡にある数カ所の避難民キャンプ全部で1台だけ。バスの大きさも「BE(注:ビルン・エクスプレス、ロスマウェとビルンを結ぶバス)くらい」ということですから、満員でも100人くらいしか乗れないのではないでしょうか。
 地方政府の援助に問題があるのではないか、と水を向けても、はじめは「自分たちが悪いのだろう」と言っていたおじさんでした(ちなみに、このおじさんは、避難生活でのどを痛め、声がかすれているのですが、そのことまで、わたしに謝るような人でした)。それが、雑談も交えて、いろいろな話をしているうちに、つぎのようなことを話してくれました。
 「赤十字国際委員会(ICRC)が避難民のテントを郡救援ポストを通じて支援してくれたのですが、同じキャンプにあるほかの村には配給されたのに、自分たちの村にはビニールシートしか配給されませんでした。たぶん、この救援ポストが以前、キャンプにあるすべての村の村長さんに、白紙の受領書にサインさせようとして、わたしたちの村の村長さんが断ったからだと思います」
 けっきょく、おじさんは、自分たちで外部に援助を求めに出かけるようになりました。おじさんがもってきてくれた書類には、世帯ごとに避難民全員の名前と年齢、1日に必要とする物資の量が記されていました。
 子どもたちが祈祷するためのカーペット、夜にコーランを詠むための電灯を、何とか入手したいということで、その分の現金を渡しました。ただし子どもたち一人一人にカーペットを購入すると高額になるので、モスクでつかう集団祈祷用のビニールシートになりました。今度、おじさんの避難民キャンプを訪れたいと思います(おじさんにも、そう言われたので)。

電灯 8万ルピア×4=32万ルピア
シート 18万ルピア

合計 50万ルピア=5682円(1円=88ルピア)
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by NINDJA | 2005-02-08 01:29 | NINDJAの救援活動