2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●活動報告(2005年2月8日)

○北アチェ県知事・ロスマウェ市長訪問
 北アチェ県知事(ジャカルタ出張中のため、県知事と同様の権限を供与されているハルマワン書記官と会談)・ロスマウェ市長を訪問し、推薦状を書いてもらうようお願いに行きました。
 どちらからも、地方政府を通じて、援助物資を届けるように、避難民に届いていることを確認したいなら、一緒に避難民キャンプに行くように言われました。しかし、すでにさまざまな問題が起きていることを聞いていますし、現時点では、生計を立てるための支援としてどのようなものが適当か事前調査をしたいということ、地元のNGOと協力したいことを伝えました。
 興味深かったのは、北アチェ県ハルマワン書記官の話です。彼自身、バンダ・アチェの学校に通わせていた子ども2人を、地震・津波で失ったということで、話しながら涙をこらえているようでした。事前調査のために全郡長にあてた推薦状を書いてくれることを約束してくれたあと、避難民の話になりました。
 ハルマワン書記官は、北アチェ県では、避難民の90%が漁民であることから、内陸部にあるリロケーション・センターでは暮らしていけない、避難民がセンターへの移転を拒否していると、はっきり言っていました。しかし、津波で地形が変わっており、元の村にそのまま家を建てるわけにはいかない、そのため一時的にセンターが必要だということです。
 それはそれで理解できる話であり、避難民に対して、きちんとした説明と、センターに移転しているあいだの生活保障が必要だと感じました。たとえば避難民は漁をして生計を立てるわけですが、センターから元の村までの交通費をどうするのか。避難民が交通費を捻出することは困難です。起こりうるさまざまな問題について、避難民と話し合い、彼らの理解と合意を得たうえで、計画を進めていかないと、避難民たちの不満と不信感が募るばかりです。
 漁のための舟、漁網などと同時に、北アチェ県沿岸に広がっていたエビ・ミルクフィッシュの養殖池(エビは日本に輸出)の復興の問題もあります。ハルマワン書記官によれば、破壊された養殖池は1万3000haにのぼるとか。稚エビ・稚魚も必要です。津波に襲われた養殖池、水田は「毒されて」おり、もしかしたら土を入れ替えなくてはならないのかもしれません。北アチェ県だけでも、沿岸部については、復興に何年かかかりそうです。
 ちなみに、9、10日が旧正月(イムレック)の祝日のため、推薦状が出るのは11日(金)です。仮に郡レベルや治安部隊などからの「妨害」があっても、推薦状を見せれば、かなり解決できるはずです。
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by NINDJA | 2005-02-10 01:59 | NINDJAの救援活動