2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●活動報告(2005年2月23日)

○ランチョッ村でプカット・ソロン支援決定

 朝、シャムタリラ・バユ郡ランチョッ(Lancok)村の避難民が来られました。11のグループごとにサウォッ・サベェ(55個)、サウォッ・シラン(45個)の希望者がリストアップされています。加えて、プカット・ソロンに出るとき、足の裏をケガしないよう、靴の希望もありました。詳細について打ち合わせし、24日に材料の買い付けに行きます。

○サウォッ材料買い付け

 ランチョッ村の避難民と話をしているあいだに、ムアラ・バトゥ郡クアラ・ムラクサ村、タナ・パシール郡マタン・バル村、東クアラ・クルト村の避難民もつづいて来られました。わたしを含めて5人では対応できないほどです。わたしが風邪を引いていた昨日、スケジュールの調整ができなかったようです。
 それぞれの村の人たちと、必要な材料について話し合ったあと、2組に分かれて、3人が、村の人たちと一緒にロスマウェに買い付けに行きました。同じサウォッでも、村ごとに、買い付けをする場所や、つかう網の種類や量などが異なるので、一気に買い付けることはできず、手間もかかりますが、それはそれで興味深いわけです。

c0035102_3433633.jpg<クアラ・ムラクサ村>
サウォッ・サベェ 23個
・材料費 235万5000ルピア
・竹購入費(1組2万ルピア、半額のみ前払い) 23万ルピア
・製作費(1個5万ルピア、半額のみ前払い) 57万5000ルピア
サウォッ・シラン 18個
・材料費 437万6000ルピア
・竹購入費(1組2万ルピア、半額のみ前払い) 18万ルピア
・製作費(1個7万5000ルピア、半額のみ前払い) 67万5000ルピア
ジャラ(投網) 24個
・材料費 495万3000ルピア
・製作費(1個10万ルピア、半額のみ前払い) 120万ルピア
合計 1454万4000ルピア=16万5273円(1円=88ルピア)

<マタン・バル村>
サウォッ・シラン 35個
・材料費 908万7500ルピア
・竹購入・製作費(1組3万ルピア、半額のみ前払い 52万5000ルピア
・製作費(1個5万ルピア、半額のみ前払い) 87万5000ルピア
合計 1048万7500ルピア=11万9176ルピア(1円=88ルピア)

<東クアラ・クルト村>
サウォッ・シラン 35個
・材料費 908万7500ルピア
・竹購入・製作費(1組3万ルピア、半額のみ前払い 52万5000ルピア
・製作費(1個5万ルピア、半額のみ前払い) 87万5000ルピア
合計 1048万7500ルピア=11万9176ルピア(1円=88ルピア)

○スヌドン郡の避難民キャンプでの人権侵害

 数日前、スヌドン郡の避難民キャンプ(2月9日の活動報告を参照)で、避難民が海兵隊に殴られるという事件が起きました。何とか、犠牲者の話を聞けないか、友人が避難民キャンプに行ってくれました。もちろん、キャンプでは話せませんので、ロスマウェまで出てきてもらうことになります。
c0035102_344173.jpg 帰ってきた友人いわく、スヌドン郡の避難民たちは、軍事戒厳令以降、15日に1度、海兵隊詰所に出頭する義務があったそうです。それぞれがメモ帳を買い、名前、村名、職業、出頭した日にちを記入、出頭した証拠にハンコを押してもらうわけです(写真)。
 しかし津波で、このメモ帳が濡れてしまったために、避難民たちは、出頭したら殴られるのではないか、と恐れるようになりました。出頭のことを考える余裕がなかった避難民も、もちろんいます。どうも、明日来てくれることになった避難民は、この出頭義務を果たさなかったということで殴られたようなのです。
 2月14日にも、スヌドン郡の避難民6人が殴られるという事件が起きています。6人が元の村で片づけをしているとき、西ウレェ・ルベック村の方向から銃声が聞こえ、その後捜索作戦をおこなっていた海兵隊に殴られたそうです。
 今日、うちに来てくれたタナ・パシール郡東クアラ・クルト村の避難民も、ロスコンに避難した同村の若者が、ロスコンのキャンプで逮捕され、東クアラ・クルト村に連れて行かれて、射殺されたと教えてくれました。1週間前のことだそうです。
c0035102_34455100.jpg ヘルシンキで、インドネシア政府と自由アチェ運動(GAM)の協議がおこなわれていますが、ここにいると、別の世界の話のような気がします。バンダ・アチェと違って、ほとんど外国人を見ることもありませんし、以前と変わらず、軍事作戦がつづいています。
 スヌドン郡からの帰り道、友人が警察機動隊のスウィーピング(一斉検問)に遭遇、写真を撮ってきてくれました。たぶん日本初のスウィーピング写真です。

○避難民からのプレゼント
c0035102_345223.jpg 夜、クアラ・ムラクサ村の避難民が来ました。なんと、彼の友人の養殖池で獲ったカニの差し入れです。まだ生きています。明日はカニをゆでるか、スープにして食べることになりました。
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by NINDJA | 2005-02-24 03:47 | NINDJAの救援活動