2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


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2005年 01月 17日 ( 6 )

 バンダ・アチェ警察は17日、アチェ州警察とイスカンダル・ムダ軍管区が軍警察などからなる合同チームをバンダ・アチェ市一帯のパトロールのために派遣することを明らかにした。これは、地震・津波によって住人が去った家屋での略奪行為に、警察・国軍のメンバーが関与している可能性があり、その対策のためである。
 バンダ・アチェ警察は、治安部隊が略奪行為に関与したことを示す証拠の存在については認めていない。しかし、匿名のある警察官は、何人かのインドネシア国軍兵士が店主の去った店から品物を運び出しているのを見たと述べている。(TEMPO Interaktif, 05/01/17)
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by NINDJA | 2005-01-17 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 社会省は17日、米国バージニアに本部のあるミッショナリー団体「ワールド・ヘルプ」によって、アチェの子ども300人がジャカルタに送られる計画について捜査するよう、警察に要求した。社会省次官は、誘拐であるため、ワールド・ヘルプを12年の実刑に処することができると語っている。
 さらに社会省児童保護局長は、国際警察機構と外務省がすでに現場検証をおこなったことを明らかにした。現在まで、子どもが誘拐された兆候はないという。
 ワールド・ヘルプ代表は『ワシントン・ポスト』紙で、300人の子どもたちについて、次のように語っていた。「子どもたちは、家を失い、貧しく、トラウマを抱え、親を失い、目的もなく、住む場所も食べ物もない。もしキリスト教孤児院に彼らを入れることができれば、キリストへの信仰が生まれ、アチェの人びとに広まっていくだろう」
 しかし、その翌日、ワールド・ヘルプは、インドネシア政府から許可を得られなかったため、計画を中止したことを明らかにした。
 アメリカにおいても、ワールド・ヘルプは批判を受けている。アチェの人びとを襲った災害を利用して、キリスト教化をおこなうべきではなかったと評価されている。(TEMPO Interaktif, 05/01/17)
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by NINDJA | 2005-01-17 12:00 | 人身売買
 ユドヨノ大統領は16日、省庁間の調整がまずく援助物資の配給に支障をきたしているとして、カラ副大統領が率いる災害救援・避難民国家調整庁の再編を命じた。同副大統領は先週、アチェでの緊急援助をあつかう国家チームの設立を命じており、正副大統領間がギクシャクしているように見受けられる。さらに国家調整庁の下級官僚が何人か更迭される見込みである。
 また、論議を呼んでいる外国軍の期限に関し、スダルソノ国防相はウォルフォヴィッツ米国防副長官に対して、3月26日は救援活動に関わる外国軍隊が大幅に減る時期のベンチマークであると伝えたことを明らかにした。(Jakarta Post, 05/01/17)
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by NINDJA | 2005-01-17 12:00 | 援助の問題
 ドイツ、UNHCR、ワールドビジョンなどの援助国・機関は、アチェ被災者を収容する仮設住居施設への資金支援を表明した。1施設当り1000~2000人を収容でき、バンダ・アチェなど8地域に24カ所が政府によって指定されている。費用は1施設当り3億ルピアで、入札はおこななわれず、請負業者(大半がアチェ人)が指名される。(Jakarta Post, 05/01/17)
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by NINDJA | 2005-01-17 12:00 | 外国軍・援助機関の活動
 ドイツ軍ブルーノ・ハレンプッシュ大佐は17日、イスカンダル・ムダ軍管区病院を視察後、場所と設備が限定されている同病院からアチェ沖合いに停泊中の自国艦船へ患者を移送し治療することを提案した。これに対し同病院の責任者デディ・アフディアットは、いまのところ自分たちで対処可能であり、ドイツのそのような支援はまだ必要ないと述べた。(TEMPO Interaktif, 05/01/17)
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by NINDJA | 2005-01-17 12:00 | 外国軍・援助機関の活動
 「アチェ・北スマトラ地震・津波犠牲者のための市民社会連合」は16日、大アチェ県クタ・バル郡で食糧のストックが2、3日分しかないと報告した。この地域には、現在、避難民1500人が住み、そのうち15%は下痢、呼吸障害、ケガ、感染症などに襲われている。いっぽう、ロッ・ンガ郡では避難民約400人が、コメ、塩干魚、食用油、灯油、砂糖を必要としているという。
 アチェ・ジャヤ県チャラン市では、医療スタッフが不足しており、負傷者、呼吸器系の感染症患者は適切な処置を受けていない。同じような状況は南西アチェ県ブラン・ピディ郡でも起きている。市民社会連合は、医療チームにより処置されたのは10%と推測し、最低限の薬、食糧援助、衣服すら南西アチェ県の避難所6地点にはないと報告している。
 いっぽう、シムルー島では、とくに山腹にいる避難民が、現在、マラリア、下痢、かゆみに襲われ、医療スタッフと薬を必要としている。市民社会連合によれば、災害以来、シムルーでは、5人が下痢とマラリアで死んだという。(Acehkita.com, 05/01/17)
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by NINDJA | 2005-01-17 12:00 | 被災状況