2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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2005年 01月 26日 ( 5 )

 ユウォノ・スダルソノ国防相は26日、統一インドネシア内閣の3閣僚と自由アチェ運動(GAM)のあいだの会合について、単なる非公式対話でしかないと述べた。「GAMを国際機関や当局として認知したわけではない」
 インドネシア側の交渉はハミド・アワルディン法相が率いる。いつ出発するかについて、スダルソノ国防相は「知らない」と答えている。(detikcom, 05/01/26)
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by NINDJA | 2005-01-26 12:00 | 和平への動き
 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領は26日、インドネシアが津波大惨事のような、大事件に対処することができるよう、もっと強くて装備が整っている軍をもつことを望むと語った。
 スハルト時代の人権侵害のために、しばしば非難されてきたインドネシア国軍は、津波後の対処に四苦八苦しており、他国が派遣している軍に比べて、ヘリコプター数機しか配備できなかった。外国の軍艦と航空機は、遠隔地で孤立した津波被災者に援助の手をさしのべるのに非常に役立った。
 ユドヨノ大統領は、「われわれががもっと強い軍をもっていたなら、はるかに多くのことをできたのに」として、海外からの武器調達依存を減らすために、国内で軍装備品を生産できるようになるべきだと語った。(Jakarta Post, 05/01/26)
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by NINDJA | 2005-01-26 12:00 | その他
 アチェ・デスク代表のデマック・ルビスは25日、政治・法・治安担当調整相事務所で、この間、停戦が一方的になされているだけなので、政府が自由アチェ運動(GAM)との停戦をおこなわないであろう、との見方を示した。「GAMは引き続き攻撃をおこなっている。それが現実だ。そのため、停戦をしても無駄だ。現在国軍は、災害対策に集中したいため、防衛的なやり方で対処している。(Sinar Harapan, 05/01/26)
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by NINDJA | 2005-01-26 12:00 | 和平への動き
○05年1月25日
 25日まで、大アチェ県ロッ・ンガ郡ラム・ロム詰所の国軍部隊は、ラム・ロム居住地の避難所に避難している大アチェ県ロッ・ンガ郡ラム・ギレック村の住民に対し村に戻ることを禁止している。しかし住民は家を見に行きたい思っている。同村を襲った津波の被害はそれほど甚大ではなく、同村の大部分の家は完全な状態で残っている。一般的に、住民は家畜と農園を所有している。

○05年1月25日
 ナガン・ラヤ県スナガン郡キラ村、カデ村、ブラン・トゥンク村およびその周辺で、国軍兵士数百人がGAM捜索のため大規模な軍事作戦を展開。また西アチェ県ブトン郡のバラン・バロー、バラン・クルン・チュッ、パンテン・バヤム、ブラン・ネアン、ブラン・サペン、トゥウィ・ブンタ、クルン・セサップ、およびその周辺でも軍事作戦を実施。それらの地域の状況は緊迫しており、住民は外出することができない。

○05年1月25日6時
 国軍がビルン県パヤ・ブル村でGAM軍部隊を攻撃。その結果、GAA軍兵士のサイフル・バフリ(36歳)が軽傷を負い、所持していた携帯電話1台が国軍に強奪された。

○05年1月25日7時30分
 ビルン県マクムル郡ムルボ村で国軍部隊がGAM軍部隊を襲撃。国軍部隊はGAM軍部に向けて散発的に銃撃したが、GAM軍部隊は戦闘になることを避けるために反撃せず。被害者はなし。

○05年1月25日9時05分
 ビルン県ガンダプラ郡チョッ・クルン詰所の諜報合同部隊(SGI)および国軍ユドゥハ・サクティ第133歩兵大隊がトゥピン・キロで軍事作戦を実施。それらの部隊は、同村の以下の住民(民間人)4人、イブラヒム・ビン・ハジャド( 45歳、農民)、マルヤティ・ビン・イブラヒム(21歳)、サイファンヌル・ビン・ソフヤン(4歳、マルヤティ・ビン・イブラヒムの子ども)、サイフル(2歳、マルヤティ・ビン・イブラヒムの子ども)を誘拐。
 4人の被害者は同村における最貧の住民である。その4人の被害者は諜報合同部隊にGAMのスパイであるとの容疑をかけられている。その4人は国軍部隊に連行され、現在まで消息不明。

○05年1月25日14時
 国軍部隊、大アチェ県モンタシック郡アトゥン村で軍事作戦を実施。GAM軍兵士の家族の家2軒を破壊。

○05年1月25日18時10分
 東アチェ県東プルラック郡アル・ラワン詰所の国軍海兵隊および警察機動隊が、同郡スヌボック・ラワン村のタルミジ・ビン・イリアス(17歳、高校生)を拘束。被害者は、GAMの兵たん業務を担当していたとの容疑がかけられている。現在まで消息不明。(ASNLF, 05/01/26)
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by NINDJA | 2005-01-26 12:00 | GAM情報
 歴史上はじめて、アメリカ空母エイブラハム・リンカーンがアチェ沖に停泊した。空母は、津波の被害者への救援物資配給活動をおこなっている。米軍によって届けられた物資に対し、受け取った人びとは喜んでいる。
 しかし、インドネシアのなかに、海外からの支援を懸念する勢力が存在する。それは、政治エリートや知識人、インドネシア国軍やイスラーム過激派だ。彼らは国内で無視できない存在である。インドネシア人は、つねに自分の運命を自分たちで決めたいのだが、さまざまな事情によって、いくどとなく、海外に支援を要請しなくてはならない状況に追い込まれてきた。
 外国からの溢れんばかりの支援は、外国人に猜疑的な多くのインドネシア人の気持ちを変えていない。なかには、外国人は人道支援を装って、別の目的で国に入り込もうとしている、と考えている人もいる。
 シャムシル・シレガル国家情報庁長官は、「インドネシアに来ている米軍には人道支援のほかに、世界の貿易の中心マラッカ海峡を見張るという目的もある。彼らの活動には感謝しているが、われわれはその行動をつねにチェックする必要がある」と述べた。
 この考え方の一部は、独立直後の歴史に由来する。インドネシアは、1950年代、米国が秘密裏に南スラウェシとスマトラ島の独立派を支援したことをいまも忘れてはいない。同じく、1999年にオーストラリアが東ティモールの独立を支援したことも忘れてはいないのだ。
 宗教の側面も関係している。イスラーム強硬派にとって今回の海外支援は、苦しんでいる人びとを援助をつかってキリスト教に改宗させようとする動きにほかならない。
 これら勢力をなだめるため、ユスフ・カラ副大統領は、海外からの救援活動者たちは3月26日までに国外退去するように、と発表した(のちに撤回)。『ジャカルタ・ポスト』紙は、これらの雰囲気を、「外国人嫌いは津波の被害者を思う気持ちに勝る」と報じた。
 いっぽうで、シンガポールとマレーシアはこれまでの友好関係により、信頼されている。
 シンガポールはインドネシアにとって重要な存在だ。シンガポールは大国に意見を言える。津波サミットはシンガポールのおかげで実現したようなものだ。ユスフ・カラ副大統領は、「災害後ただちに救援に駆けつけてくれたシンガポール、マレーシア、米国、オーストラリアとは、長期にわたり政治的、経済的結びつきが強まるだろう」と述べた。(The Straits Times, 05/01/26)
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by NINDJA | 2005-01-26 12:00 | 援助の問題