2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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2005年 01月 27日 ( 8 )

 26日、NGO「政府監視団(Gowa)」のコーディネーターであるファリド・ファキが、援助物資を被災者に横流ししたとして、バンダ・アチェ市警に拘束された。ファリドはブラン・ビンタン空軍基地での物資配給に関する行政手続に違反した疑いをもたれている。ファリドとともに、イスラーム防衛戦線(FPI)のボランティア 23人も事情聴取された。
 ファリドが盗ったとされる援助物資は食糧、飲み物、衛生器具、医薬品で、2台のトラックに積まれていた。これら物資は「国軍妻の会」からの寄付で、イスカンダル・ムダ軍管区が受け取ることになっていた物資だという。
 ファリドと彼が率いるNGOは、バンダ・アチェで、避難民を助ける活動をおこなっていた。それどころか、援助を避難民に届ける活動で、海外のNGOとも協力していた。(Kompas, 05/01/27)
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by NINDJA | 2005-01-27 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 スディ・シララヒ内閣官房長官は27日、NGO「政府監視団(Gowa)」のコーディネーターであるファリド・ファキをイスカンダル・ムダ軍管区の担当者が殴った事件について、ユドヨノ大統領が遺憾に思っていると述べた。大統領は、その殴打事件を法的に対処するよう要請したという。
 26日、ファリド・ファキとイスラーム防衛戦線(FPI)のボランティアがイスカンダル・ムダ空港で支援物資をトラックに積み込もうとした際、空港の担当者がその支援物資について「国軍妻の会」の所有だとして阻止した。その際、ファリドは空港の担当者に殴られた。(TEMPO Interaktif, 05/01/27)
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by NINDJA | 2005-01-27 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 インドネシア政府の代表団は27日、自由アチェ運動(GAM)との和平協議のため、フィンランド首都ヘルシンキに到着した。代表団は、フィンランド前大統領マルティ・アハティサーリの危機管理イニシアティブ(CMI)によって迎えられた。
 停戦協議は、地震・津波に襲われたアチェでの救援活動を容易にすることを目的としており、スウェーデンからGAM亡命指導者の到着後開始される。(AFP, 05/01/27)
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by NINDJA | 2005-01-27 12:00 | 和平への動き
 26日、数百人のアチェ出身の人びとが、ジャカルタの国連事務所前で、インドネシア政府に対し外国軍の救援活動をつづけられるよう圧力をかけることを求めてデモをした。外国軍は装備が整っており、少なくとも、瓦礫を片付け、遺体を収容し、食糧を配給することができるという。
 デモ隊は「アチェを救え」「米軍はわたしたちの家族、アチェを離れないで」「アチェ人は国際社会を歓迎」「アチェは国際ボランティアと国連を必要としている」といった横断幕を掲げ、ジャカルタのタムリン通りをホテル・インドネシア前のロータリーから行進した。日本大使館前では、日本の人道支援への歓迎を表明した。その後、国連事務所前でスピーチをした。(Jakarta Post, 05/01/27)
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by NINDJA | 2005-01-27 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 「国境なき記者団(RSF)」は27日、アチェにおける外国ニュース・メディアに対するインドネシア軍の不寛容な姿勢が強まっていることを憂慮を示している。少なくとも5人のジャーナリストが短時間拘束されたり、アチェを出るよう求められた。また、新しい規則がアチェでの取材活動を規制している。
 RSFは地震・津波災害の影響を受けた地域へのアクセスを制限するべきでなく、国内外の報道関係者へ特別な規制をかけるべきでないと訴えている。
 RSFはまた、1月24日に米国人フリー・ジャーナリストであるウィリアム・ネッセンを強制退去させたことに対する説明を当局に求めている。
 ウィリアム・ネッセンは1月2日に合法的にアチェに入り、1月23日にアチェを去るときに入国管理局に逮捕された。これはあきらかに国軍情報部の要請だったという。
 1月7日、『オーストラリア』紙のマーティン・シュロブとレニー・ノウィツゥァガー がインドネシア軍兵士にアチェを去るよう脅された。これら兵士はGAMと交戦を交えた直後だった。
 12月29日、『シカゴ・トリビューン』紙記者マイケル・レブとインドネシア人アシスタントであるハンデウィ・プラメスティがムラボーで軍に捕まり、28時間拘束された。
 12月26日から数百人の外国ジャーナリストがアチェに入っている。ユドヨノ大統領の奨励で、当局は津波被害に遭った地域を報道陣に大きく開放した。しかし、国軍はジャーナリストと人道支援ワーカーに対してバンダ・アチェとムラボーの2都市にしかアクセスを認めないという方針を打ち出し、治安を理由に、行動計画を報告しないジャーナリストを強制退去させると脅している。
 カナダ国営放送局のブルノ・ボナミゴは「国境なき医師団」に同行して、ピディ県のシグリに行こうとしたが、当局から阻止された。
 アチェの報道機関は津波で甚大な被害を受けた。地元ジャーナリスト約20人のが死亡、または行方不明になっており、ほとんどのニュース・メディアが破壊された。しかし、国際援助により津波から数日後には日刊『セランビ』が復刊した。
 2003年5月に発令されたアチェの軍事戒厳令は報道に厳しい制限をかけ、GAMとの血なまぐさい闘いを取材するジャーナリストを沈黙させた。そして国内外のジャーナリストがアチェで取材できる唯一の方法は、国軍に同行する従軍取材になってしまった。アチェにある数少ないニュース・メディアは厳しい監視下に置かれている。(RSF, 05/01/27)
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by NINDJA | 2005-01-27 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 ニュージーランド政府は27日、ニュージーランド空軍所有のヘラクレス輸送機による津波被災者移送において、インドネシア国軍が乗客から金銭を徴収しているとの報道があることを受け、インドネシア政府に調査を要請すると述べた。
 『ニューズウィーク』誌は、ニュージーランド空軍機によるジャカルタへの被災者移送において、乗客の半数が80米ドルをインドネシア国軍に払って席を確保した身なりの整った人びとであったと報じている。
 ニュージーランド外相フィル・ゴフは、もし報道が事実ならばインドネシア側が汚職者に対して措置を取るよう望むと語った。「誰を移送するか決めるのはインドネシア国軍の責任であり、われわれは乗客の選別をできない」
 ニュージーランド軍広報官サンディ・マッキーは、システムはうまく機能しており、ジャカルタへ移りたい被災者がいるならば今後も同様の活動を継続すると述べている。(AFP, 05/01/27)
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by NINDJA | 2005-01-27 12:00 | 援助の問題
 ニュージーランド政府は27日、ニュージーランド空軍所有のヘラクレス輸送機による津波被災者移送において、インドネシア国軍が乗客から金銭を徴収しているとの報道があることを受け、インドネシア政府に調査を要請すると述べた。
 『ニューズウィーク』誌は、ニュージーランド空軍機によるジャカルタへの被災者移送において、乗客の半数が80米ドルをインドネシア国軍に払って席を確保した身なりの整った人びとであったと報じている。
 ニュージーランド外相フィル・ゴフは、もし報道が事実ならばインドネシア側が汚職者に対して措置を取るよう望むと語った。「誰を移送するか決めるのはインドネシア国軍の責任であり、われわれは乗客の選別をできない」
 ニュージーランド軍広報官サンディ・マッキーは、システムはうまく機能しており、ジャカルタへ移りたい被災者がいるならば今後も同様の活動を継続すると述べている。(AFP, 05/01/27)
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by NINDJA | 2005-01-27 12:00 | 国軍の援助妨害

●活動予定

 1月末にジャカルタ入り、2月はじめに北スマトラ州メダンに向かいます。ジャカルタとメダンで、アチェで支援をおこなっているインドネシアのNGOと、必要な援助や地域について調整をおこなったうえで、2月5日までにアチェ入りする予定です。
 現時点での要請は以下のとおり。
<緊急救援活動>
西海岸沿いで援助を届けるのが困難であり、海外からの援助もあまり来ていない地域での支援要請があります。西アチェ県ムラボーは、かなり援助が流れ込んでおり、むしろアチェ・ジャヤ県で緊急救援が必要とされています。
<復興支援活動>
同じく津波の被害を受け、2500人を超す死者の発生した北アチェ県は、天然ガスやエビを通じて、日本とのかかわりも深い地域で、これまでNINDJAが中心的に活動をおこなってきた場所でもあります。西海岸沿いほど全体的に壊滅状態になったわけではない北アチェ県では、緊急救援より、今後自立した生活を送っていくための生計を立てる手段に対する支援(漁具・漁船支援、教育支援など)が求められています。
 インドネシア政府は、外国の援助機関・NGOの活動地域をバンダ・アチェ周辺とムラボー周辺に限定すると発表していますが、現在それ以外の地域における外国による支援が確認されています。規制について有名無実なのか、何らかの許可を取ったうえで活動されているのか、インドネシア政府・軍のあいだでも発表内容に違いがあり、現場に行かなくてはわからないことも多々あります。2月はじめにインドネシアのNGOとの調整をおこなう際、規制についても情報収集し、NINDJAがどのような支援をおこなうか決定します。
 NINDJAはアチェで長く活動してきたことから、緊急救援段階が終わり、国際社会がアチェへの関心を薄めたあとも引き続き活動をつづけていく団体として、アチェのNGOから期待されています。大きな援助機関・NGOとは違い、小さなことしかできませんが、その分、援助の届かない地域を重点にする、被災者のニーズをもっとも理解しているアチェのNGOを主体とした活動をおこなう、などNINDJAなりの支援活動をおこないます。
 2月以降の活動について、可能な限り(つまりネットに接続できる限り)このブログでもお伝えしてまいります。よろしくご支援賜りたくお願いいたします。
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by NINDJA | 2005-01-27 11:51 | NINDJAの救援活動