2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


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2005年 07月 18日 ( 4 )

 エンドリアルトノ・スタルト国軍司令官は17日、自由アチェ運動(GAM)がヘルシンキの和平協定のなかにある武器の引渡しを実行しなければ、政府はアチェに国軍部隊を派兵すると発言した。「現場で約束が守られなければ、アチェに軍を送り返す。簡単なことだ」
 スタルト司令官は、GAMがヘルシンキ協定を尊重する意向があれば、国軍部隊がまだたくさんアチェに残っていても、武器の引渡しをおこなうはずだと述べている。政府はGAMが武器を引き渡してから、部隊を撤退させるという。「GAMは国軍が撤退してから武器を引き渡したいと要求しているが、この点は受け入れられない」(Jakarta Post, 05/07/18)
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by NINDJA | 2005-07-18 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 インドネシア共和国の代表団がヘルシンキで17日、自由アチェ運動(GAM)との和平合意案に署名する決定をおこなったことに対して、国内の各方面から強い反応が出ている。
 クモロ国会闘争民主党会派代表とアンディ・マタラタゴルカル党会派代表は18日、不透明な合意案への署名に関連して何か問題が生じた場合、インドネシア共和国の代表団が責任を負わなくてはならないと警告した。
 クロモによると、国外の勢力を巻きこんだ和平への取り組みに直接関与し、その和平案に賛成した者はすべて、もしも今後武力運動が生じた場合、法と政治にもとづきその合意の保証人とならなくてはならないという。
 同氏は、この和平合意によってGAMが武装解除する意思があるのか、また、すでに外国籍となったGAM指導者と交渉をもったこと、さらにそれに欧州連合(EU)をも巻き込んだインドネシアの論理がどのようなものなのかを問題にしている。
 いっぽう、アフマッド・ヤニ・バスキ国軍情報局長は、アチェからの部隊の撤退について、国軍は政府からの政治的決定を待っているところだと語った。「政府の決定がどのようなものであれ、国軍はそれに従う」
 アンディ国会ゴルカル党会派代表は、「今回の合意は、インフォーマルな合意書への署名の段階であり、これはまだ公式な合意とはいえない」と語った。内容を意図的に伏せてあるこの合意書の目的は、地方政党結成といったGAM側の要求に対する政府の正式な態度について協議する機会をインドネシア政府代表団に与えるというものだ。
 危機管理イニシアティブ(CMI)からの交渉調停者マルティ・アハティサーリは第5回協議の終わりに、インドネシア政府およびGAM双方に合意書の内容について詳細を話さないように要請している。
 インドネシア政府代表団代表ハミド・アワルディン法・人権相は、第5回会合はもっとも長い会合で、交渉が終わりに近づくにつれ、議論がより白熱したと明らかにした。それは、アチェが独自の政党を持つことを求めるGAMの要請をインドネシア政府が審議しようとしなかったためである。インドネシア政府は、この GAM側の要求に対して、「アチェに基盤を置く一つのナショナルな政党」の結成という別の構想を推した。
 この構想は、GAMに拒否され、交渉は袋小路に入りつつあった。GAMは「ナショナル(国家的な、国民的な)」という表現を拒否した。それは、アチェが、カリマンタンやスラウェシといったようなインドネシアの他地域に用がないからである。
 アンディは、「このような構想は受け入れられない。なせなら、GAMはアチェ以外の地方で連帯をつくっていかなくてはならなくなるためだ」と語った。ゴルカル党自身、アチェ特別自治法改正の一部として、地方政党の結成を含むGAMの構想について検討しているという。
 いっぽう、ナングロー・アチェ・ダルサラム州から選出された国会議員アフマッド・ファルハン・ハミッド(国民信託党)は、ヘルシンキで合意された和平合意を非常に前向きなものだと考えている。GAMが求めている地方政党の結成は、45年憲法に抵触しないため、重大な問題とはならないという。
 GAM広報官バフティアル・アブドゥラは17日、ヘルシンキで開かれた記者会見のなかで、アチェにおける地方政党結成の問題は交渉のなかで原則的な合意に達したと語った。「地方政党の結成時期や条件などについて、インドネシア政府が検討をおこなう」
 いっぽう、ユスフ・カラ副大統領は17日、アチェにおける地方政党結成のGAMの要求について、政府は国会と協議をおこなうつもりだと語った。カラは「もしも地方政党が結成されることになれば、法の改正をおこなわなければならず、そのため、国会との協議が必要となる」と語っている。現在のところ、国会の承認がまだないため、政府はGAMの要望について同意していないという。(Suara Pembaruan, 05/07/18)
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by NINDJA | 2005-07-18 12:00 | 和平への動き
 アチェ・モニタリングチームは和平協定がインドネシア政府と自由アチェ運動(GAM)のあいだで調印されたのち、アチェからのインドネシア国軍の削減プロセスを監視する予定である。
 ハサン・ウィラユダ外相は18日、「部隊の削減は必要だ。なぜならすでにアチェで安心だと感じられるところまで達しているからだ。多くの国軍や警察部隊の存在は必要とされていない」とユスフ・カラ副大統領との会合後に語った。
 外相は、国軍は各部隊に戻る予定であると述べた。また「部隊の撤退」ではなく「部隊の再展開」という用語を用いているという。撤退という用語はまるで国軍がアチェにいる権利がないように聞こえるからだという。
 モニタリングチームはまた、GAMの武器の引渡しの監視と武器の破棄を確認する予定である。このメカニズムは2002年に取り交わされた敵対行為停止合意(CoHA)のときとは異なるという。そのときには武器は集められてから第三者が鍵をもつ箱に入れられていた。外相によると、このチームの権限はすでに双方の出した和平合意草案のなかで詳細に記されているという。双方は8月17日のインドネシア独立記念日の前に最終合意に調印する予定である。
 外相は、政府側の調印への問題については閣議で議論される予定で、まだわからないと述べた。(TEMPO Interaktif, 05/07/18)
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by NINDJA | 2005-07-18 12:00 | 和平への動き
 GAM広報官バフティアル・アブドゥラは、現在スェーデンに在住している自由アチェ運動(GAM)の指導者たちが、インドネシア政府との和平協定に調印が済みしだい、すぐにでもアチェに戻りたいと考えていることを明らかにした。「われわれはいつもアチェに戻りたいと切望している。わたしはストックホルムが好きだが、アチェに対する責任もある」
 1976年にGAMが創設されて以来、アブドゥラとほかのGAM指導者たちはスェーデンに在住している。スウェーデンの首都であるストックホルムには、最高指導者であるハッサン・ティロをはじめ、「首相」のマリク・マフムドやその他大勢のGAMの高官が在住している。
 アブドゥラによると、12月26日にアチェを襲った津波は結果的に混沌としたアチェの様子を世界に知らしめたという。「あなた方はしっかりした環境を作らなければならない。また援助される前に安全な地域を作らなければならない」
 しかしながら、アブドゥラは和平交渉への調印が失敗に終わるのではないかと懸念している。「以前のインドネシアの政治制度によるひどい経験」が懸念を抱かせる原因なのだいう。アブドゥラは、インドネシア政府が2003年に和平協定を妨害した批判し、インドネシア人が自分たちの発言に対し何を考え、また考えたことに対しどんな発言をするのか様子をみると述べた。(TEMPO Interaktif, 05/07/18)
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by NINDJA | 2005-07-18 12:00 | 和平への動き