2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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カテゴリ:軍事作戦・人権侵害( 85 )

 アチェ州ナガン・ラヤ県のジュラム警察で任務にあたっていた警察機動隊員が12日21時ごろ、自由アチェ運動(GAM)メンバーを射殺した。この事件の原因について、 GAMと警察は異なる見解を示している。
 警察によれば、奪われた住民の車両の捜索のため、ナガン・ラヤの警察署前で警察機動隊の部隊が一斉取締をしていた際、事件は起きたという。その際警察は、捜索中の車両とみられるズズキ・エスクードを止めようとしたが、運転手は止まろうとしなかった。そのため警察は威嚇射撃をおこない、それを無視されたため、車両に向けて発砲したという。警察は、犯罪者に対する適切な措置と考えている。
 いっぽうGAM代表のイルワンディ・ユスフは、GAMメンバー4人が乗った車両がナガン・ラヤの警察署から約100m離れた店で携帯電話のカードを買うために止まった際、事件は起きたという。2人が車から降り、残りの2人は車で待っていた。その後間もなくして警察機動隊員がやって来て威嚇をおこなった。店にいた GAMメンバー2人は身の危険を避けようとしたが、警察機動隊員は発砲をはじめたという。
 それを見ていたGAMメンバーの1人は車から飛び降り逃げたが、もう1人のGAMメンバーであるシャフルディン(32歳)は車で逃げようとした際、撃たれた。その遺体はインドネシア赤十字委員会によってムラボーに運ばれた。(TEMPO Interaktif, 05/10/13)
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by NINDJA | 2005-10-13 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 エンドリアルトノ・スタルト国軍司令官は30日、アチェ和平合意を妨害する民兵組織の存在を否定した。「わたしはアチェで民兵組織を組織したこともないし、見たこともない」
 スタルト国軍司令官は、和平合意を支持するよう各方面に呼びかけ、いかなる者でも合意を壊そうとするものは処罰されると言明した。
 アチェからの報告によると、自由アチェ運動(GAM)はすでに和平を妨害する民兵の存在に不満を募らせているという。元GAM司令官ファウザン・アジマは、民兵の活動には、元GAMメンバーの解散を含めいくつかの策略があるとし、和平合意後でさえ数十件の事件がアチェでは起こっていると訴えている。(Antara, 05/09/30)
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by NINDJA | 2005-09-30 12:00 | 軍事作戦・人権侵害

●GAM、国軍数を批判

 自由アチェ運動(GAM)は、アチェに常駐する部隊数について批判をしている。国防という点では、ほかの地域と同じであるにもかかわらず、ほかの地域では6000~7000人なのに、アチェでは1万4000人以上が常駐するためである。また国防のために必要なのは海軍と空軍であり、陸軍が多いのは現実に即さないという。(TEMPO Interaktif, 05/08/18)
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by NINDJA | 2005-08-18 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 エンドリアルトノ・スタルト国軍司令官は17日、ムルデカ宮殿の独立60周年記念式典で、アチェで起こった人権侵害の数々について、国軍によるものもGAMによるものも過去を振り返らず、未来をみるよう求めた。過去を振り返れば、不鮮明で証明できないことが出てきてしまうからだという。
 スタルトは、将来のために、和平合意調印後、人権が確立されなければならないと強調した。しかし、すでに人権侵害をおこなわないよう最初から指令されているため、国軍に対して対策をとる必要はないという。(TEMPO Interaktif, 05/08/17)
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by NINDJA | 2005-08-17 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 エンドリアルトノ・スタルト国軍司令官は17日、自由アチェ運動(GAM)がヘルシンキの和平協定のなかにある武器の引渡しを実行しなければ、政府はアチェに国軍部隊を派兵すると発言した。「現場で約束が守られなければ、アチェに軍を送り返す。簡単なことだ」
 スタルト司令官は、GAMがヘルシンキ協定を尊重する意向があれば、国軍部隊がまだたくさんアチェに残っていても、武器の引渡しをおこなうはずだと述べている。政府はGAMが武器を引き渡してから、部隊を撤退させるという。「GAMは国軍が撤退してから武器を引き渡したいと要求しているが、この点は受け入れられない」(Jakarta Post, 05/07/18)
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by NINDJA | 2005-07-18 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 自由アチェ運動(GAM)は15日、アチェ州でインドネシア国軍が犯した戦争犯罪を裁くための国際法廷設置を要求した。GAM広報官バフティアル・アブドゥラによれば、アチェでは国軍が数多くの罪を犯しているが、起訴されたケースがほとんどないという。そのため、GAMはこうした犯罪を命じた軍人、政治家に対する国際法廷開催に同意することを求めている。
 この要請は、ヘルシンキでおこなわれている第5回和平協議中になされたものであり、すでに国連から99年東ティモールでの暴力事件に関し国軍兵士を国際法廷で裁くよう圧力をかけられている政府にとって今後厄介な問題となる可能性もある。国連調査委員会は先月、ルワンダや旧ユーゴスラビアで実施されたような国際法廷を実施し、インドネシア国軍兵士を裁判にかけるよう安全保障理事会に勧告をおこなっていた。
 アブドゥラはまた、2000年に中アチェ県で宗教学校を襲撃、56人の生徒とその教師を殺害した部隊を指揮していたとされるスジョノを捕らえるよう求めた(訳注:原文ママ。1999年、西アチェ県が正しい)。この事件では部隊の兵士24人が裁判で有罪となったにもかかわらず、スジョノは軍刑務所から謎の失踪をとげ、現在、中ジャワのある町で暮らしているという。人権団体は、スジョノは虐殺事件を命じた陸軍大将とつながりをもっていると言っている。(Jakarta Post, 05/07/15)
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by NINDJA | 2005-07-15 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 アチェ軍事作戦の新規予算は異例であると批判しながらも、国会予算委員会のハッピー・ボネ・ズルカルナエンは1日、同委員会がアチェに駐屯する3万5000人の兵士を賄うため国防省緊急予算を承認したことを明らかにした。
 国防省はスラウェシ海沖のアンバラットの油田地域をめぐるマレーシアとの争議に対処するための緊急予算2兆ルピア(2億618万ドル)を確保していたが、さらに7月から12月までのアチェ軍事作戦にあてられる5302億7000万ルピアの追加予算を要求していた。
 ズルカルナエン議員は、今回の緊急予算が、兵士の食糧を満たすためだと語ったが、国防省は予算の60%を治安作戦にあてたいと言っている。
 ズルカルネン議員はまた、2003年5月から開始されたアチェ軍事作戦費用の決算報告を提出するよう国防省にくり返し求めた。いままでのところ決算報告は国防省から一度も出されていないという。(Jakarta Post, 05/07/02)
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by NINDJA | 2005-07-02 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 ユスフ・カラは副大統領は1日、政府がアチェ州で活動する国軍に対し、予算を追加する可能性があることを明らかにした。副大統領によれば、同州での国軍兵士の任務は治安維持だけでなく、地震・津波災害後のアチェの復興も支援しているという。追加される資金は、政府の予備資金から支出される可能性もある。(TEMPO Interaktif, 05/07/01)
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by NINDJA | 2005-07-01 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 29日付け『コンパス』紙は、アチェの和平協議が進行しているにもかかわらず、国防省がアチェでの軍事作戦を継続するために5500万ドル近い予算を秘密裡に要求していたと報道した。「治安回復作戦」を維持するための機密扱いの予算要求書簡は、財務省に送られた2日後、国会の第1委員会(治安・政治・外交)にも送られていた。
 同委員会のジョコ・スシロ議員は、国防省が追加予算を得る権限がある非常事態がすでに解除されているので、今回の秘密裡の予算要求は不適切であるという議員たちの見解を示した。しかし、スシロ議員も国防省関係者も『コンパス』紙の報道についての直接のコメントは避けた。(AFP, 05/06/29)
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by NINDJA | 2005-06-29 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 オーストラリアの人権グループ「アチェ、パプア、マルク人権オンライン」は20日、アチェで発生した国軍による自由アチェ運動(GAM)メンバー家族への暴行・レイプ事件を告発する声明を国連「女性に対する暴力」特別報告者ヤキン・エルトゥルク宛に発表し、各国のNGOにも自国の外務省、在インドネシア大使館宛に同声明を提示することを呼びかけた。
 声明は、インドネシア当局に対し、
①事件の早急な解明と責任者及び関与したもの全員を裁判にかけ、法に則って公正に処罰すること、
②アチェでの軍事作戦を即刻停止し、女性や子どもをはじめとする民間人への人権侵害に終止符を打つこと、
③完全な休戦協定をGAMと締結するための早急な処置を講ずること
を訴えている。

【事件の概要】
 2005年6月8日午後4時(西部時間)、東アチェ県スンガイ・ジャヤ郡で、同郡に駐屯するタタ・アルディアンシャ隊長率いる諜報合同部隊(SGI)が、同郡スヌボク村在住の農民アミン・ヤコブ(51歳)の家を、GAMメンバーであるアミンの息子ルスリを捜索しているという理由で急襲した。 SGIは家を荒し、家具を壊し、ヤコブと妻のザイナボン・イスマエル(45歳)、娘のヌルライリ・アミン(23歳)を殴打した。ヌルライリの子どもヌル・マウリダ・ルスリ(2歳)が泣き出したとき、SGI隊員は「お前は反乱者の子どもだ。犬野郎、黙れ!」と罵倒した。
 ヌルライリとヌルはSGI本部に連行され、ヌルライリは裸にされ、エックス字型の木に縛り付けられ、殴打された。子どもは泣き喚き、頬を叩かれた。ヌルライリは、少なくとも31人のSGI兵士にレイプされた。彼女は3人目の男にレイプされたときに気を失った。
 ヌルライリと子どもは翌日午前10時に解放された。(Acheh Papua Maluku Human Rights Online, 05/06/20)
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by NINDJA | 2005-06-20 12:00 | 軍事作戦・人権侵害