2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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カテゴリ:被災状況( 60 )

 保健省精神保健局局長のパンドゥ・スティアワン博士は4日、津波被災者のための心理社会プログラム形成のための政府間専門家会議において、ナングロー・アチェ・ダルサラム州の住民のうち約40万人が、津波被災後の心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいるとみられると報告した。
 同氏はさらに、アチェ州住民の半数が何らかの心理的障害を抱えており、そのうち5~10%がストレスに関連する精神障害を診断されるものというWHOの推定にもふれ、120万から200万人が何らかの心のケアが必要だと訴えた。
 政府は国際NGOを通じて、地域のリーダーに対し、心のケアのためのトレーニングを実施するなどサポートしているが、専門家の数が圧倒的に不足していると同氏は述べた。
 同会議はジャカルタにてインド、スリ・ランカ、マレーシア、タイ、日本、トルコ、オーストラリア、イラン、米国の政府代表、そしてユニセフ、ユネスコ、そしてWHOの代表が参加しておこなわれた。(Kompas, 05/04/05)
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by NINDJA | 2005-04-05 12:00 | 被災状況
 インドネシアのスマトラ島沖で起きた地震で、震源に近い島ではインドネシア軍や国連機関などによる救援活動が少しずつ始まっているが、依然、多くの人が地震で崩れた建物の下に閉じ込められており、住民による手作業での救出活動が続いている。日本時間の29日未明に起きたスマトラ島沖を震源とする地震では、震源地に近いニアス島でこれまでに300人以上が死亡したほか、ニアス島の北のシムル島でも17人が死亡し、さらにスマトラ島側のアチェ州の町、シンキルでも11人の死亡が確認されている。
 ニアス島には、29日夜から30日にかけてWFP(世界食糧計画)など国連機関の救援チームやインドネシア軍の艦船が到着し、救援物資を届けたり、けが人を手当をするなどの救援活動が少しずつはじまっているが、橋や道路が寸断されているため、救援チームは、被災地になかなかたどりつけずにいる。
 現地では、地震で崩れた建物の下に、依然、多くの人が閉じ込められており、住民達は積み重なったがれきのすき間から生存者を探し、のこぎりなどをつかっての手作業で、懸命の救出活動を続けている。
 また、多くの住民が家を失って屋外のテントなどで過ごしているが、水や食糧が不足しているため、物資がとりあいになったり、商店から食料が奪われたりしているという情報もあり、被災地に救援物資を行き渡らせることが緊急の課題となっている。
 いっぽう、病院も被害を受け、医療設備が使えなくなっていることからけがの程度の重い人は国連のヘリコプターなどで対岸の病院に移送しているが、ヘリコプターの数も足りない状況だという。
 こうした中、IOM(国際移住機関)など国連の各機関は、テントや食料、それに、消毒液や包帯などの医薬品を船で輸送しているが、ニアス島に到着するまでにはまだかなりの時間がかかる見通しである。(NHK, 05/03/30)
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by NINDJA | 2005-03-30 12:00 | 被災状況
 アチェを拠点とするいくつかの女性団体は、大規模な津波によって家を失ったアチェ州の女性たちが、収容施設で性的いやがらせの危険に直面していると訴えている。26日にオクスファムが発表した統計によると、男性の生存者数は女性の生存者数をはるかに上回り、男性1人の死亡に対し、女性4人が死亡している村もある。
 アチェ・ジェンダー・トランスフォーメーション・ワーキング・グループの代表ミア・エムサは、「通常女性に対する性的虐待はバスルームに行かなければならないときに起こる」と説明した。ほとんどのキャンプのバスルームは男女の区別がなく、若い男たちは時間をつぶすためバスルームの近くでぶらぶらしている。エムサは女性活動家との会合で「女性専用のバスルームがあるキャンプでは、のぞき穴がある」と語った。
 女性活動家らは、キャンプの女性たちから裸にされたり、レイプされたりしたケースを数多く聞いたが、それらを確認するのは不可能だったと語った。アチェ女性連帯の代表ワンティ・マウリダールは、「地域の長老に女性避難者がレイプされたというケースをたずねても、それは両者の合意にもとづいた行為だった、という答えが返ってくるだけだった」と語った。
 ほとんどのキャンプでは、男女が同じテントのなかで寝起きしており、何のプロテクションも施されていない。レイプ事件が起きると、被害者の女性は人びとの口にのぼらないように、遠くへやられる。
 ラムセニア村から避難民生活を夫とともに送っているスラスミは、「夫とわたしにとって、ここでの生活が居心地よくありません。ここの男性生存者の多くは妻を失っているからです」と言っている。オクスファムの調査によると、ラムセニア村の人口220人のうち生存者は124人で、そのうち女性生存者は26人しかいない。(Reuters, 05/03/26)
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by NINDJA | 2005-03-26 12:00 | 被災状況
 社会省は7日、3月13日からアチェ地震・津波による避難民に対し、生活保障を1日1人3000ルピア供与することを明らかにした。2005年末までの生活保障として、3732億7000万ルピアが予算配分されるという。
 社会省は、以前、1日1人あたり5000ルピア供与すると述べていた。しかし、これはコメを含む額で、すでにWFPからコメ支援があるために、3000ルピアに減らしたという。
 2月25日時点の避難民数は40万6156人である。(Kompas, 05/03/08)
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by NINDJA | 2005-03-08 12:00 | 被災状況
 国連は17日、アチェの津波によって破壊された漁船を修復するには少なくとも3000万米ドルかかるだろうと発表した。これによって、漁業復興に必要な金額の概算はつかめたが、実はほかに大きな問題が残っている。それは、多くの漁師が津波のトラウマにより、漁業に戻りたがっていないことだ。
 国連食糧農業機関(FAO)の漁業アドバイザーは、「漁業は、人びとにとって、収入と雇用、食料と栄養の安定に関係するとても重要な部分だ。漁業の衰退により、アチェ社会の構造が大きく変化することも考えられる」と述べている。
 FAOはアチェ東岸で調査をおこない、復興にかかる経費を示した。西岸の調査は来週おこなわれる予定だが、その復興経費は東岸よりずっと高くなることが予想される。
 FAOによると、今回の津波により6500人以上の漁師が犠牲になり、 5200のボートが失われた。ボートを元通りにするだけでも900万米ドル、ネットやエンジンなどを修復するのには2000万米ドルかかると予想される。(Jakarta Post, 05/02/17)
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by NINDJA | 2005-02-17 12:00 | 被災状況
 バンダ・アチェ市当局は14日、津波災害のため公共施設に避難していた人びとが仮設住宅への入居を15日から開始すると発表した。第1段階では、市内の行政府や競技場、モスク、学校などに身を寄せていた425世帯が優先的に237戸の仮設住宅に移る予定だ。
 市内の避難民の多くは、ムラクシャサやロッ・ンガなど甚大な津波被害に遭った地域に建設された仮設住宅への入居に反対していた。住民はいまだに続く余震から津波の再来を恐れている。大アチェ県行政当局は避難民を強制的に移転させることはしないと述べている。仮設住宅の建設がまだ途上なので、住民移転は段階的におこなわれるという。
 地元開発計画局局長トトック・プリは、仮設住宅建設が遅れている理由として、建材の不足、輸送設備の不足、整地の遅れを挙げている。
 政府の全体計画によると、現在公共施設やテントで生活している9730世帯のために、まず803戸の仮設住宅を建設する予定である。第2段階で定住家屋の建設を外国や国際機関の援助資金でまかない、3月から工事に着手する計画である。(Jakarta Post, 05/02/15)
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by NINDJA | 2005-02-15 12:00 | 被災状況

●アチェの孤児、1万人

 国連諸機関は15日、アチェの子ども1万人が親を探していると報告した。しかし、国連児童基金(UNICEF)の子ども保護担当官フレデリック・シザレットは、大人の家族や親戚を失った児童・青少年は当初予想された数をずっと下回る見込みであると述べている。
 親を失った子どもの数は、国民福祉担当調整相は1万人、UNICEFは8000人と発表している。
 両親を失ったとして登録している子ども700人のうち、大人の支援がまったく失った子どもは50~60人いる。170人以上の子どもがデータ・ベースに登録され、親探しをしている。「ここでは家族は非常に広い範囲にわたっているので、たいてい従兄弟や親戚を捜し当てることができる。したがって、ほとんどの子どもがいつかは親戚を見つけることができるに違いない」とシザレットは語った。
 国民福祉担当調整相は、養子縁組や施設に子どもを引き渡すのは最後の手段として、あくまでも親戚を探す方針である。
 子どもの売買を防ぐために、政府はアチェでの養子縁組を一時禁止している。また、16歳以下の子どもは親の同伴なしで国外に出られなくなっている。(Reuters, 05/02/15)
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by NINDJA | 2005-02-15 12:00 | 被災状況
 13日朝、津波で壊滅的打撃を受けたアチェで、強い余震が2回、1時間と間隔をおかずに発生し、バンダ・アチェでパニックを引き起こした。
 午前8時22分に発生した最初の揺れはマグニチュード5.7で、それから40分後にマグニチュード5.4の地震が起きた。震源地は、バンダ・アチェから南西88km地点の海底30kmと観測されている。
 住民は慌てて家から逃げたり、建物から飛び出したりしたが、いまのところ怪我人や被害の報告はない。(Jakarta Post, 05/02/13)
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by NINDJA | 2005-02-13 12:00 | 被災状況
 インドネシア政府は13日、昨年12月26日に起こった津波による死者、行方不明者が合わせて23万3689人に達したことを明らかにした。
 国家災害救援調整庁は、国軍と援助ワーカーが新たに546人の遺体をアチェ州で発見し、これで、アチェ州における死者の数は11万8639人に、さらに、スマトラ島の各所で発見された128の遺体を合わせ、インドネシア全体での死者が11万8767人になったと発表した。
 行方不明および死亡したと思われる人の数は合計で11万4922人にのぼる。
 保健省は13日、混乱を避けるために今後犠牲者の発表は、国家災害救援調整庁に一本化すると発表した。それぞれに犠牲者数を発表している社会省がこの方針に従うかは不明だ。
 12日、保健省は津波の犠牲者数を11万7810人、行方不明者数を11万4922人と発表していた。(AFP, 05/02/13)
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by NINDJA | 2005-02-13 12:00 | 被災状況
 ジャカルタの肺病専門医であるプラジャナ・パラミタは12日、ナガン・ラヤ県の半数以上の避難民が結核にかかっている兆候があると述べた。これは同氏が避難民の健康状態を観察した結果、明らかになったことであるという。現在、同県には6000人の避難民が存在する。
 結核にかかっているかどうかを確認するためには、避難民はレントゲン検査を受けなければならないが、問題は現在その設備を有する病院は、県庁所在地ジュルムから約50km離れた西アチェ県のムラボー病院だけだという。(TEMPO Interaktif, 05/02/12)
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by NINDJA | 2005-02-12 12:00 | 被災状況