2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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カテゴリ:外国軍・援助機関の規制( 40 )

 米軍は津波・地震の被害者に対する食糧供与などの緊急支援作戦を縮小することを公表したが、避難民キャンプにいる津波の被害者らは、米軍や外国人ボランティアが引き続きアチェに滞在することを望んでいる。
 津波によって家が流された漁師のモハマド・アミン(50歳)は950人が密集しているバンダ・アチェの避難民キャンプにおいて21日、「彼らが100%残ることを望む。もし彼らが去れば、食べ物がなくなる」と述べた。アミンによれば、インドネシア政府がアチェ建設のためのすべての任務を担当するのは、資金難のため難しいという。
 あるボランティアは、1週間分の蓄えがある食糧が、シンガポールを含む外国のグループからの支援であると述べた。シンガポールは、アチェで支援活動をおこなってきた軍の撤退を21日からはじめると述べている。
 いっぽう、バンダ・アチェの別の避難民キャンプに滞在する高校教師のロスマイダ・サレシャム(44歳)は、インドネシアをテロ国家呼ばわりし内政に干渉する米国政府は嫌いだが、米軍が自分たち津波被害者に対し、意味のある支援をしていると述べている。「もし彼らが去るなら、段階的にするべきだ」。また同氏は、インドネシアの軍と警察が、そのキャンプ向けの食糧支援を妨げ、津波の被害を受けてもいない軍のコミュニティーにその支援をまわしたとも述べた。(Sinar Harapan, 05/01/22)
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by NINDJA | 2005-01-22 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 国家情報庁(BIN)長官シャムシル・シレガルは20日、アチェで外国勢力が活動する背後には、人道目的だけでなく、必ず別の利権があると述べた。BINのデータでは、1万9000人の外国軍、数千人のボランティアがアチェで活動している。
 シャムシルによれば、外国勢力は、それぞれの活動を利用して、ある目的を達成しようとしているという。たとえばインドネシアの地理を知る、マラッカ海峡についてより詳細な情報を得る、などである。そのため、外国軍の活動に3カ月という期限が必要だと考えたのだという。
 さらにシャムシルは、この間アチェを利用しようとしたひとりとして、国際危機グループ(ICG)のシドニー・ジョーンズを挙げている。「シドニー・ジョーンズは、入域の許可を求めてきたし、何人かの閣僚も許可を与えるよう言ってきたが、問題が起きるより許可を与えないほうがいいと判断した」
 現在、BINは15人のスタッフをアチェに駐在させている。(detikcom, 05/01/20)
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by NINDJA | 2005-01-20 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 昨年末インドネシアを襲った地震と津波の被害者救助のため、もっとも被害の大きかったアチェに豪・米国を中心として世界中から何千人もの兵士、援助隊、救援物資が送られている。
 災害前には、インドネシアに外国の軍隊が入るということは考えられないことだった。これは主にインドネシア国軍と数十年の間独立を求めて闘っている自由アチェ運動(GAM)とのあいだの紛争が続いていたためである。また、国軍の国内での人権侵害、残虐行為のため、米国政府はインドネシアとの軍事関係を凍結していた。しかし、現在は外国からの軍隊と国軍が協力してアチェの犠牲者救出に取り組んでおり、アチェの人びとがこれに感謝していることはたしかであろう。
 しかし、ユスフ・カラ副大統領が津波発生の3週間後「外国の軍隊は遅くとも3月までにアチェから撤退して欲しい。3カ月あれば十分である。早く撤退できればなおよい。われわれに外国の軍隊は必要ない」と発表するなど、インドネシア政府は、諸外国からの援助を不信感をもって受けとめている。
 外国の軍隊は、フィリピンにおけるように政府とモロ・イスラーム解放戦線との紛争の応援に来たわけではなく、自然災害の犠牲者救出のためインドネシアに来た。また、彼らは経済負担や返済すべき借款を政府に課すものでもない。その上、3カ月以上かかる救援・復興活動について、インドネシア政府は単独で負担できる資源・財源をもっていない。現在、政府はおよそ4800万米ドルの対外債務を負っており、復興にかかるとされる300万米ドルを今年返済しなければならないのである。
 このように、外国の軍隊に対し3月までに撤退してほしいとするインドネシア政府の発表は、不必要、不適切であり、恩知らずなものである。こうした外国人に対する猜疑心は、今回がはじめてではない。スカルノ初代大統領の時代からそうであったし、2004年大統領選挙時も民主的な選挙が実施されるようモニタリングにやってきた国際・国内機関に対し、選挙の結果を干渉していると非難した。当時のクイック・キアン・ギー国家開発企画庁長官は、閣僚会議で「外国人は7月5日大統領選挙後の世論を動揺させた」と発言している。
 しかし、なぜインドネシア政府は、津波災害後以前にもまして必要となっているにもかかわらず、そんなに早く外国の軍隊をアチェから追い出したいのか。もっとも説得力のある答えは、外国の兵士や援助活動に携わる人びとが、国軍はできないのに、アチェの人びとの人心を掌握しつつあるということである。外国人は信用できないと言われていたのに、いまは援助を受けている。外国人は国内の天然資源をつかい果たすためにやってくると言われていたのに、いまは食糧の援助を受けている。そして、これまで国軍による暴力にさらされてきたのに、現在は外国の軍隊に援助を受けているのである。
 インドネシア政府が外国人嫌いを排除するときがやってきた。外国人嫌いはインドネシアにも、そして国際社会との関係上も望ましくないことである。アチェ復興のためには、国際協力、人道支援、信頼が欠かせない。(The Australian, 05/01/18)
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by NINDJA | 2005-01-18 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 アルウィ・シハブ国民福祉担当調整相は15日、バンダ・アチェでの記者会見において、アチェにおけるボランティアの存在は、災害後の復興過程を担う上でまだ引き続き必要であると述べた。しかしながら、海外のボランティアと外国軍の活動は、3カ月で十分であるという。
 同相は、外国軍の役割が3カ月というのは、その期間で自然災害被害者対策支援における任務が完了できるという判断にもとづくものであると述べた。「それら外国のヘリコプターは、孤立した地域へ支援物資を運ぶのに役に立つ。しかし、現在、すべての地域は、到達することができる。すでに到達することができるというのに、外国のヘリコプターはなんのために必要だろうか?」
 また同相は、ある地域、もしくは国に入るすべての人は、その訪問地域、もしくは国の規則に従わなければならないと述べた。
 いっぽう、15日にバンダ・アチェを訪問したウォルフォヴィッツ米国防副長官は、インドネシア社会がアチェにおける外国軍の滞在期間を問題にする必要はないと述べた。もっとも重要なのはその期限ではなく、その使命を達成できるか、すなわちアチェの状況を回復できるかということであるという。(Media Indonesia, 05/01/16)
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by NINDJA | 2005-01-16 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 ユウォノ国防相は16日、米国防副長官と会ったのち、米軍など津波救援にインドネシアに来ている外国軍について、規模を縮小すれば、3カ月という期限後にも滞在が可能であると述べた。ユスフ・カラ副大統領が外国軍はできるだけ早く撤退すべきという声明を出したのは、最終期限を述べたものでなく、インドネシア国軍の存在を高めようとの意図であるという。(Jakarta Post, 05/01/16)
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by NINDJA | 2005-01-16 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
アブドゥルラフマン・ワヒド元大統領は15日、3月26日以降、インドネシア政府と部隊とボランティアを派遣している外国のあいだで交渉が必要だという見解を示した。ワヒドによると、外国人のアチェでの活動を3カ月に制限するのは必要だが、それ以降についても、政府間の交渉で決めるべきだという。しかしワヒドは、自身が政府の政策に賛成しているというわけでもないと述べている。(detikcom, 05/01/15)
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by NINDJA | 2005-01-15 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領が表明した「国際支援を2005年3月26日までとする」という政策は、アチェで人道支援にあたっている外国人ボランティアに不安を与えている。この政策は、アチェ被災者支援に悪影響をおよぼすものである。たとえば、大アチェ県などでは、まだ救援の手が差し伸べられていない。政府が救援に失敗したため、アチェの人びとは、今後の復興を含めて、外国人ボランティアを必要としている。
 アチェ住民投票情報センター(SIRA)は、弾圧的、軍事的なユドヨノの規制策に懸念を抱いている。政策によって、ボランティアはバンダ・アチェとムラボー以外の地域に入ることを禁じられてしまった。これは、インドネシア国軍や国家警察による人権侵害を隠すためだ。
 SIRAは、規制策について、インドネシアが復興プログラムを支配したがっているためだと考える。政府は、外国人ボランティアがアチェ再支配の妨げになると考えてるのである。復興プログラムは政府主導で進められているが、非常に不透明で、国際社会の監視が必要だ。
 国連は、インドネシアに対し、外国軍とその人道支援を規制しないことを求めている。SIRAは、この国連の要求を歓迎する。インドネシアと自由アチェ運動(GAM)のあいだの紛争を解決するためにも、外国軍は必要だ。復興プログラムがアチェ人と国際社会の意向で進められることを願う。
 SIRAは、国連とアチェを支援している外国に、引き続きアチェに残って欲しいと考える。それはアチェ人の願いでもある。アチェ人はインドネシア政府をもはや信じていないからである。(SIRA, 05/01/15)
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by NINDJA | 2005-01-15 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 国連緊急救援調整官ジャン・エグランドは13日、死者11万8000人(推定では16万人)を出したアチェにおいて、インドネシア政府が外国軍による支援活動を3月末に設定したことに関し、今後、病気による死者の増加という第2波の被害が予想されるので、期限設定の撤回を求めた。アチェでは50万人の人が家を失い、毎日2000~3000の遺体が海岸に打ち上げられているという。エグランドは、外国軍でなければ到達できない地域があり、3月末までにはこれも終了できるかもしれないが、期間を限定する必要はないし、それは人命を失わせることになると述べている。またエグランドはインドネシア政府も人命を救済することが最重要課題でそれに期限はないことは了解していると思うと述べた。(Reuters, 05/01/13)
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by NINDJA | 2005-01-14 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 アチェ臨時州知事アズワル・アブバカルは13日、アチェで大規模な救援活動にとりくむ数千の外国軍部隊、援助ワーカーが去ることを恐れると語り、今回のような大惨事から復興するには長期にわたる支援が必要との見解を示した。
 アルウィ・シハブ国民福祉担当調整相は、外国軍が3月26日以前に撤退することになるかもしれないと発言し、インドネシア国軍の救援活動を指揮するバンバン・ダルモノ少将は、3月26日以降十分な資金がある限り、国軍の力だけで復興活動をおこなえると述べている。
 国軍はアチェでの救援活動に5万人規模の部隊を展開する予定だ。援助ワーカーは救援活動拠点を離れる際は許可をとらねばならず、国軍の護衛をつけられる可能性もある。これらの制限は、援助の流れの障害になるのではないかと懸念されている。オーストラリアは900人規模の部隊をアチェに派遣している。
 国連や米国は、インドネシア政府に対し、今回の援助期間限定措置について説明を求めるとしている。世界銀行総裁ジェームス・ウォルフェンソンは、拙速な救援活動になることを懸念している。「包括的な復興計画の詳細を詰めるのにさえ1カ月、 2カ月、もしかしたら3カヶ月はかかるかもしれない。これはささいな災害ではないのだから」(Australian Financial Review, 05/01/14)
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by NINDJA | 2005-01-14 12:00 | 外国軍・援助機関の規制
 駐インドネシア米国大使リン・パスコーは13日、インドネシア政府がアチェで活動する外国軍に3月26日までに撤退すべきと制限をかけるのは、「無理のないこと」で、「驚くに値しない」という見解を示した。米軍はインドネシア政府の要請にもとづいて活動しており、求められるかぎり任務を果たし、ある地点に到達したら即時撤退する意向だという。パスコー大使はまた、政府がすべての外国人援助ワーカーに登録を義務付けたことについて、理にかなったことで、すべての政府が国内の外国人をチェックする権利をもつ、とその方針を支持した。(International Herald Tribune, 05/01/14)
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by NINDJA | 2005-01-14 12:00 | 外国軍・援助機関の規制