2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


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●外国籍のGAMにも恩赦

 ハミド・アワルディン法相は31日、外国籍の自由アチェ運動(GAM)メンバーへの恩赦について、アチェ和平合意覚書(MoU)で定められた期限を過ぎてしまうことになるが、インドネシア国籍を取得するまで6カ月待たなければならないと述べた。
 8月30日にユドヨノ大統領が署名したGAMへの恩赦に関する大統領決定では、外国籍のGAMへの恩赦にとくに制限は設けられていない。同相によれば、国籍の変更にはインドネシア共和国統一国家への忠誠を約束するサインが求められるという。
 和平合意覚書では、恩赦の供与は同覚書への調印後15日以内、すなわち8月31日までに与えられるとされている。(TEMPO Interaktif, 05/08/31)
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by NINDJA | 2005-08-31 12:00 | 和平への動き
 アチェ州警察広報官ジョコ・トゥラマンは28日、和平合意調印によりアチェに配置された警察官を引き上げる計画について、州の警察官の不足をもたらすだろうと語った。
 計画が完了すると、同州には8000人の警察官しかいなくなり、21の県を管轄するには少なすぎるという。このため、州警察が最近1750人の警官候補を受け入れたことが明らかにされた。(Jakarta Post, 05/08/30)
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by NINDJA | 2005-08-30 12:00 | その他
 アチェ監視使節団(AMM)団長のピーター・フェイスは28日、最近のアチェ州における武器を用いた事件に対して強い懸念を示した。「和平を達成するために、国軍も自由アチェ運動(GAM)も、AMMの指示を厳格に遵守することをメンバーに徹底し、いかなる暴力行為も武器の使用も許されない」
 AMMによれば、28日に大アチェ県で起きた国軍とGAMの武力衝突は最初の事件ではなく、8月25日にもビルン県でGAMと国軍の間に銃撃戦が交わされ、AMMは非常に憂慮しているという。この事件の詳細は明らかにされていない。
  28日の事件は、GAMがパトロール中の国軍に発砲したが、犠牲者は報告されていない。イスカンダル・ムダ軍管区司令官スピアディンは、GAMが国軍に対して最初に発砲したとAMMに報告している。(AFP, 05/08/29)
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by NINDJA | 2005-08-29 12:00 | 和平への動き
○ロッ・ウンチン村に水道を
 インドネシアでは到着時発給ビザが30日のため、25日にマレーシアのペナン島に行ってきました。1泊だけし、そのままトンボ帰りです。26日の夜にメダンからロスマウェまで車で戻ったのですが、スウィーピング(一斉検問)の数に辟易です。自家用車で女ばかり乗っているということで、そのまま前進してもいいと言われたものを含めると、東アチェ県、北アチェ県だけで10回くらいのスウィーピングでした。多くの場合、トラックとバスのみが止められていましたので、かなりの可能性で「違法徴収(pungli)」するためと思われます。さて、和平はどこへいったのか。
 27日は、連日、村に行っていたため、見る影もなくドロドロになった車を洗ったり、ガソリンを入れたり、細々した仕事を片付け、今日から活動再開です。まず、22日に訪れた際に要請されていた水道を敷設するため、西バクティア郡ロッ・ウンチン村に事前の調査に行きました。
c0035102_1134233.jpg ここではコーラン詠みの練習をする施設の建設もおこなうことになっています。27日、建築資材の買い付けをしていたため、今日から作業がはじまっていて、22日の活動報告の写真にあるような施設は、すでに壊されていました。村の大工さん 2人のほか、人びとが作業に参加しています。ちなみに建設費用は約650万ルピア(7万5000円)。100年近いという柱のうち、いまでもつかえるものは、そのままつかいます。
c0035102_1142135.jpg 村の人びとと話していると、海兵隊員が来て、実にうっとうしかったため、ロッ・ウンチンとムナサ・ハグの村境にある水源を見に行きます。水源とする地点に5× 5× 6mの大きな井戸を掘り、ムナサ(村の祈祷所、集会施設)、そしてコーラン詠みの練習をする施設まで 700mの水道を引きます。ここはジャカルタに住むお金持ちの土地です。以前、井戸の支援があったのですが、村の人びとは「だまされ」、計画よりずっとずっと小さい、ふつうの井戸でしかなかったため、村全体に水を供給することはできなかったそうです。
 水道について、村の人びとと話し合ったあと、ムナサ・ハグ村でコーヒーを飲むことになりました。ここにロッ・ウンチンの海兵隊部隊司令官が登場。「村の活動については、なんでも出頭して、報告しなくてはならない」とご立腹です。部下の海兵隊員は、庭で自動小銃を構え、なにかに狙いをつける真似をしています。村の人びとは、「なにか飲みませんか」にはじまり、とにかく相手をなだめるため、必死でお愛想を言っています。
 ちなみに津波の被害に遭った、ほかの地域で「かならず出頭」なんていわれることは、ほとんどありません。2、3月は、まだ武力衝突などがありましたので、たまたまその直後だと出頭しなくてはなりませんでしたが、和平合意が結ばれたいまはなおさらです。北アチェ県知事からの推薦状のコピーを村の人びとに渡し、村長さんに報告に行ってもらうようお願いしました。

○マタン・スリメン集落でも水道を
c0035102_115194.jpg 海兵隊員の姿に、コーヒーもまずくなるような思い。早々に引き上げました。マタン・スリメン集落に向かいました。ここも水道敷設を要請されています。24日にも水源とする川からの距離、貯水槽を建てる場所などについて話し合っていたのですが、建築資材の確保も含めて、再度の話し合いに行ったのです。
 マタン・スリメン集落は、ずっと家の支援が決まらずにいました。5月ごろオランダの財団(TDH)から家の支援を受けられるかもしれないという話があったのですが、実際に受けられるのかどうかわからないまま。セーブ・ザ・チルドレンが仮設住宅を建てることになりました。けっきょく、この集落には2軒ずつの家が建っています。
 さらにTDHから資金が出て、地元のACHというNGOが建てている恒久住宅について、井戸やトイレも完備されたものとなっているのですが、その井戸水が塩からいのです。人びとのなかには、井戸を壊してくれと頼む人も出ているそうです。
 友人たちと、助成金を出す側と、受け取る側の両方の問題について議論になりました。地元のNGOが助成金の申請をしても、すぐに回答が来るわけではないし、そうすると村の人びとには約束できない。村の人びとは、とにかく早く支援してくれればいいわけで、別の団体で支援してくれるところがあれば、そちらを選択する。そこで助成金がおりた場合、重複することになる。助成金を出す側(財団など)と受け取る側(地元のNGOなど)のあいだに信頼関係があり、受け取る側の自由裁量でできる体制がないと、かなり効率が悪そうです。
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by NINDJA | 2005-08-29 10:59 | NINDJAの救援活動
 国軍広報センター長コヒリン・スガンダ少将は28日、アチェ監視使節団(AMM)に対し、自由アチェ運動(GAM)所有の武器の収集・処分について透明性と説明責任の明確化を求めた。同少将は、国軍がGAMの武器収集と処分に関わらないとしても、それはすでに調印された覚書の結果であるから反対しないとしながらも、AMMによる収集・処分が責任あるものでなければならないと述べている。(Antara, 05/08/28)
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by NINDJA | 2005-08-28 12:00 | 和平への動き
 人権NGO「市民による調査とアドボカシー機関(ELSAM)」のイフダル・カシムは28日、アチェで飲酒をし、また暗くなってから2人でいたとされる 2組の未婚のカップルに対し、イスラーム法廷がむち打ち刑の罰を科したことは狂気の沙汰であるとそれを非難した。 26日に、モスクの外で40回のむち打ちを受けた女性は気絶し、病院に運ばれたが、重傷にはならなかったという。イフダル・カシムは、判決について、常軌を逸し、インドネシア憲法にも違反しているとして、最高裁に対し、判決を見直すべきだと訴えている。(Jakarta Post, 05/08/28)
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by NINDJA | 2005-08-28 12:00 | その他
 自由アチェ運動(GAM)広報官バフティアル・アブドゥラは24日、GAMメンバーに恩赦を与える計画に関する国会第3委員会からの会議召集を拒否することを明らかにした。2005年8月15日にインドネシア政府とGAMが結んだ合意事項のなかに含まれていなかったことがその理由であるという。
 闘争民主党党員で国会第3委員会メンバーのパンダ・ナババンは、政府の便宜によって国会第3委員会とGAMの会合を開くよう提案したが、GAM側はアチェ監視使節団(AMM)にGAMからの代表を参加させるまでは会合をおこなわないと述べている。(Sinar Harapan, 05/08/27)
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by NINDJA | 2005-08-27 12:00 | 和平への動き
 自由アチェ運動(GAM)部隊の武器引渡し方法について、公開でおこなうのか非公開でおこなうのか、いまだに論議を呼んでいる。
 インドネシア国軍は、来る9月15日におこなわれる武器の引渡し経過が、公開でおこなわれるよう要請した。すなわち、ヘルシンキの合意事項の規定どおりにその過程が実施をされるのを確認するため、GAM側とアチェ監視使節団(AMM)だけが関与するものではないというものである。
 イスカンダル・ムダ軍管区司令官スピアディン・AS少将は26日、この問題がまだ合意されていないとバンダアチェのイスカンダル・ムダの空港で認めた。
 GAM側は、武器の引渡しがGAMとAMMの間だけで秘密裏におこなうよう要請している。スピアディンはまた、AMMもGAMからの提案に傾いていると述べた。
 国軍は合意事項の規定にもあるように、引渡しが公開でおこなわれなればならないとしている。合意事項では、不法なグループや組織が所持している不法な武器、弾薬・爆発物を政府が押収することが言及されている。もしも国軍がおこなうことができないのであれば、引渡しの過程を確認するため政府の代表、国営武器会社ピンダッド社か、国軍本部開発調査センターが関与すべきであるという。
 いっぽう、AMM広報担当のフェイ・べリンスは、この問題について、AMMと政府およびGAMの代表者とのあいだで論議される予定であるとだけ述べた。(Kompas, 05/08/27)
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by NINDJA | 2005-08-27 12:00 | 和平への動き
 M・マルフ内相は26日、アチェ・ルセール・アンタラ(ALA)州設立準備委員会委員長ラフマットらと会談した際、アチェ州を2つに分割する案を慎重に是認しつつも、それは最近締結された和平合意にもとづいてはじめて実現すると強調した。
 マルフ内相はまた、特別自治法に沿ったアチェ地方行政の全面的サポートも必要であり、分割を求める5つの県は、まず和平合意に従ったアチェの恒久的和平の追求に専念すべきであるとし、「政府の現在の目的は、アチェをインドネシアの一部として統合するすることである」と明言した。
 これに対し、ラフマット委員長は、アチェ州と北スマトラ州の境に位置する 5つの県(中アチェ県、南東アチェ県、アチェ・シンキル県、ガヨ・ルゥス県、ベネル・メリア県)は民族的に大多数がマレー人とバタック人であり、自由アチェ運動(GAM)の勢力下にもないこと、行政の効率上からも州都バンダ・アチェはあまりにも遠いことなどを分割の理由として挙げた。そして、同5県の住民の支持を得ていると強調した。
 いっぽう国軍は、分離運動が弱体化するとして、アチェ州分割案を支持している。(Jakarta Post, 05/08/27)
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by NINDJA | 2005-08-27 12:00 | その他
 リャミザード・リャクドゥ前陸軍参謀長は27日、アチェとパプアがインドネシア共和国単一国家から離脱する可能性が非常に大きいと述べた。リャミザードによれば、アチェもパプアも一国をつくるいくつかの条件を備えており、独立を宣言し、国際的な承認を得ればよいだけだという。そのためリャミザードは、このことを深刻に考えておくべきだと警告している。リャミザードのいう国家形成の条件とは、統治機関、軍、国歌、国旗、国際的承認である。(TEMPO Interakti,
05/08/27)
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by NINDJA | 2005-08-27 12:00 | その他