2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


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●GAM軍、12月中に解散

 自由アチェ運動(GAM)の軍事部門広報官ソフヤン・ダウドは、GAMが所有する武器の廃棄が終了する12月中にGAM軍の解散を宣言すると確約した。ソフヤンによると、和平合意覚書(MoU)調印以来、GAM軍はすでに一般の市民社会に戻っており、解散が正式におこなわれていないだけだという。GAM軍メンバーは解散したのち、GAM内部のアチェ移行委員会(KPA)の調整によって一般社会に復帰する。
 いっぽう、エンドリアルトノ・スタルト国軍司令官は22日、GAMの武装解除とGAM軍解散について、いまだ十分とは言えず、GAM側に同軍の解散を公式に表明するよう求めた。また、GAMが引き渡した武器の数が国軍とアチェ監視使節団(AMM)のあいだで食い違うことについて、問題視する意向がないことを明らかにした。しかし、GAMメンバーが武器を保持しているのを発見した場合は、法に則って裁くという。(TEMPO Interaktif, 05/12/22)
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by NINDJA | 2005-12-22 12:00 | 和平への動き
 NGOの連合体のアチェ・ワーキング・グループ(AWG)は22日、声明を発表し、アチェの再統合と和平プロセスにとって、民兵の存在が大きな障害として立ちはだかっていることを警告、東ティモールが経験した民兵による惨事を繰り返してはならないと訴えた。
 AWGは、武装解除のプロセスについて、政府・国軍が一部武器の引渡しを拒否しているという問題はあるものの、和平合意覚書(MoU)にもとづいて解決されるだろうと楽観視している。そして、現在の状況は「敵対行為停止の合意(CoHA)」のときと比べれば遥かに良いと評価している。
 しかしAWGは、アチェの和平実現にとって、再統合プロセスがもっとも重大な問題をはらんでいると指摘している。覚書では再統合は自由アチェ運動(GAM)の戦闘員、政治犯、紛争の犠牲になった一般市民がその対象になている。またGAM/アチェ国軍(TNA)と政府/国軍が紛争の当事者として認識されているが、実際の紛争のなかには民兵も関与していたという事実がある。この民兵の存在が覚書のなかでは取りあつかわれていない。
 AWGは民兵組織、または政府に援護された国土防衛団体(PETA)が政府から再統合プログラムの枠組みで資金を得るというたしかな情報を入手した。このような状況を憂慮し、AWGは以下の意見表明をおこなった。

1. 和平に向けて順調な歩みをみせている、治安体制構築の当事者であるGAM/TNAと政府・国軍をポジティブに評価すること。
2. GAM/TNAと政府・国軍の両者に、武器引渡し拒否問題に関するアチェ監視使節団(AMM)の決定を尊重するよう説得すること。
3. 民兵・PETAが再統合プログラム資金を得る権利があるとする政府方針について、政府はきちんと説明し、個々の犠牲者を発表すること。
4. 政府はアチェに存在する民兵・PETAの組織、そこに参加する個々人の名前を公表すること。また、それら民兵・PETAの総数と拠点も公表すること。
5. 政府はアチェの和平のため、民兵・PETAを解散させること。(AWG, 05/12/22)
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by NINDJA | 2005-12-22 12:00 | アチェNGOの活動
 イスカンダル・ムダ軍管区司令官AS・スピアディン少将は20日、GAMの武装解除が完全に終わるまで、アチェから国軍を完全に撤退させることはないと語った。アチェに駐留する部隊1万4700名のうち1621名が20日、アチェから引き上げた。
 GAMは1018丁の武器を引き渡し、すべての武器の引渡しを完了したとしたが、そのうちの178丁はアチェ監視使節団(AMM)によって、71丁は国軍によって、問題があるとして受け取りを拒否されている。
 国軍は、新たな期限を12月31日と設定し、完全武装解除をGAMに求めた。「もしこれに応じない場合、二度と武器を手にしないということを文書にすることを求めるだろう」とスピアディン少将は語った。(TEMPO Interaktif, 05/12/20)
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by NINDJA | 2005-12-20 12:00 | 和平への動き
 国軍はアチェ和平合意にもとづく最終段階の部隊撤退を開始し、1600人の兵士がアチェを離れることになる。最後の部隊は27日と29日に出航する予定である。
 国軍治安回復作戦司令部司令官のスピアディン・AS少将は北アチェ県クルン・グク港で開かれた送別式典で、「国軍は和平合意への努力を証明した」と語った。(AFP, 05/12/20)
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by NINDJA | 2005-12-20 12:00 | 和平への動き
 ソフヤン・ジャリル通信・情報相は19日、アチェ監視使節団(AMM)員の約50人が12月末に自由アチェ運動(GAM)の武器を廃棄させる任務を終え、帰国する予定であることを明らかにした。AMMの任務が正式に完了するのは3月15日となっている。
 ソフヤンは、GAMがすでに900丁の武器を引き渡したことも発表し、これらが武器廃棄の基準に沿い、和平合意で定められた840丁が達成できることを望むと語った。
 またソフヤンは、欧州連合(EU)議長やEU諸国の大使がAMMの任務延長の必要性について訊ねていることについて、3月15日が過ぎた時点でAMMの存在が必要であるか検討すると答えている。(Antara, 05/12/19)
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by NINDJA | 2005-12-19 12:00 | 和平への動き
 18日、津波1周年記念のためのアンドリュー米国特使は、アチェ人およびインドネシア人が津波後の復興をリードしなければならないと述べた。アチェ人およびインドネシア人だけが復興をでき、国際援助はそれを手助けするだけのものだという。ランプウクの住民は特使とのインタビューで、村でもっとも重要なことはモスクの再建であると答えている。(Jakarta Post, 05/12/18)
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by NINDJA | 2005-12-18 12:00 | その他
 米国大統領使節団が、状況と復興について視察するため、津波1年後のアチェを訪問する。米国援助庁(USAID)長官らはすでに17日にバンダ・アチェに滞在しており、18日にはランプウク、ロッ・ンガ、大アチェを訪問し、被災者大量埋葬墓地で献花し、祈りを捧げる予定である。また、ランプウクのラフマトゥラー・モスクで要人たちと会う。この使節団には米国大使館高官も同行している。アチェ州知事が一行を案内する。(TEMPO Interaktif, 05/12/18)
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by NINDJA | 2005-12-18 12:00 | その他
 アチェ・ニアス復興庁(BRR)副長官のサイド・ファイザルは16日、アチェの津波被災者のため、この数カ月で1万6000軒の住宅が建設されていることを明らかにし、住宅建設の進展が国内外のNGOの支援を受けたBRRの努力の程度を評価する重要な尺度であると述べた。
 またファイザルによれば、現在アチェとニアスで6万7500世帯がいまだにテント生活を送っており、BRRは来年さらに新しい家の建設を進めるという。これまで2つの地域で1000のプロジェクトに対して44億ドルが費やされ、月に平均1億5000万ドルが復興のためにつかわれたことになるが、来年は月平均2億ドルになる見通しだという。(Antara, 05/12/16)
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by NINDJA | 2005-12-16 12:00 | 被災状況
 東南アチェ県クタチェネ地区の自由アチェ運動(GAM)は14日、武器69丁をアチェ監視使節団(AMM)に引き渡した。引き渡された武器のうち、55丁は条件を満たしてると判断されたが、残りの13丁については検討されることとなり、また1丁は条件を満たしていないとして拒否された。
 武器の引渡しは15日にはブラン・クジェレンで、また最終段階として21日にバンダ・アチェでおこなわれる予定である。(Suara Pembaruan, 05/12/15)
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by NINDJA | 2005-12-15 12:00 | 和平への動き
○西クアラ・クルト村で女性たちの生計支援

 「ハンセンの村」である西クアラ・クルト村の全世帯(女性)に対して、パンダン(ゴザの材料になる)とヤギに食べられないようにするための柵の材料、もしくは飼育用ヤギの支援をおこないました。以下12月10日に来た報告をお伝えします。

c0035102_1571485.jpg 西クアラ・クルト村の23人の女性は、すでに柵をつくり、パンダン(写真)の木やイモ、トウガラシ、バナナの木を植えはじめました。まだ仮設住宅に住んでいる女性たちは、雨季のため、あまり村に行くことができません。それでも女性たちは、誰が早いか、競って柵をつくっています。
 いっぽうヤギ支援は24人の女性が受けることになっています。12月3日、うち12人にヤギを供与しました。残すところ、村に戻った7人と仮設住宅に住んでいる5人になります。
c0035102_1572614.jpg 現在雨季がつづいており、仮設住宅はしばしば浸水します。そのため女性たちは、仮設住宅でヤギを飼うことができず、供与は遅れています。
 12月10日、仮設住宅に住む8世帯が、道路に近いマタン・ウリムの仮設住宅に移りました。浸水するいまの仮設住宅で生活することに、もはや耐えられなかったのです。
 仮設住宅に住む女性たちの状況にあわせますが、つぎは12月12日にヤギを供与する予定です。
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by NINDJA | 2005-12-12 01:57 | NINDJAの救援活動