人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
 エンドリアルトノ・スタルト国軍司令官は8日、2年におよぶ軍事戒厳令と非常事態宣言のあいだに、国軍は約4000人の自由アチェ運動(GAM)メンバーを殺したと豪語した。国軍兵士側の犠牲者は約200人で、その半数以上は非戦闘時の死者だったという。
 政府は2003年5月19日に軍事戒厳令を発令し、GAMを掃討するための本格的な軍事作戦に乗り出した。2004年5月19日に、軍事戒厳令は非常事態宣言に格下げされ、2005年5月、和平協議が進行するなかユドヨノ大統領は非常事態宣言を解除した。
 スタルト国軍司令官によると、軍事戒厳令が発令された直後に、GAMメンバーはそれまでの5000から6000人規模だったのが、9000人から1万人規模に増えたが、集中的な軍事攻勢で、現在のGAMメンバーは1200人から1500人に減り、武器も一時3000から3500あったのが、いまは500程度だという。また、この2年間で降伏したGAMメンバーは2825人で、3030の武器が押収された。
 スタルト国軍司令官は、和平協定が結ばれても、国軍はアチェから撤退しないことを再度強調している。(Kyodo, 05/06/08)
# by NINDJA | 2005-06-08 12:00 | 軍事作戦・人権侵害
 ジョコ・キルマント公共事業相は7日、財務・開発監察庁の会計報告を待っていることから、アチェの津波被害者向けの避難民バラックを建設した請負業者に対して、政府はまだ支払いをおこなっていないことを認めた。
 ジョコによると、このバラック建設には28の地元請負業者と9つの国営企業が関わっている。50%の支払いについては、さきに公共事業省予算から拠出される。いっぽう、残りの支払いは財務・開発監察庁の会計報告が出されてからとなる。(Kompas, 05/06/07)
# by NINDJA | 2005-06-07 12:00 | 援助の問題
 国会第1委員会のハッピー・ボネ・ズルカルナエン議員(ゴルカル党会派)は5日、政府が自由アチェ運動(GAM)との合意事項をもっと公開するべきで、もし合意事項について国会が同意できず政府との協議が行き詰ったときは、住民投票にかける可能性も排除しないと述べた。国会は、ただちにGAMとの合意内容に反感をもつわけではないが、協議のプロセスに評価をおこなうことは当然であり、政治的決断には政府と国会の同意が必要であるという。「インドネシア単一共和国の一体性を脅かす条項があれば、国会が断固とした態度を取るのは当然だ」
 また、第3者の介入によりアチェ紛争が国際問題化することの懸念も表明し、政府がそうした事態をどのように防止するか説明を求めた。
 いっぽう国民信託党会派代表のアブディッラー・トハ議員は、武力行使よりも平和的な方法で問題を解決する方がよいと短い声明を出している。しかしながら、GAM側が協議を利用して自分たち立場がインドネシア政府と同等であるかのようにみせる可能性には警戒すべきだという。(Kompas, 05/06/06)
# by NINDJA | 2005-06-06 12:00 | 和平への動き
 国会第1委員会メンバーのトリスタンティ・ミタヤニ(国民信託党)は6日、国会が自由アチェ運動(GAM)との協議中止を求めているとする国会副議長スタルジョ・スルヨグリントの声明を否定した。トリスタンティによれば、国会第1委員会では、そのような結論も勧告もなされておらず、副議長が委員を代表する権限はないと述べている。またトリスタンティによれば、副議長の意見は、闘争民主党の考えを代弁しているだけだという。(TEMPO Interaktif, 05/06/05)
# by NINDJA | 2005-06-05 12:00 | 和平への動き
 インドネシア・イスラーム大学の国際法研究者ジャワヒル・タントウィは5日、先日終了したインドネシア政府と自由アチェ運動(GAM)の協議結果について、政府と国会が評価をおこなわなくてはいけないと語った。GAMが、政府の提案している特別自治を受け入れる意思があるか、みきわめるためであるという。ジャワヒルによれば、政府は仲介役である危機管理イニシアティブ(CMI)を批判すべきだという。「CMIは本当に両者から信頼されているのか、われわれは問いたい」
 そして、欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)など第三者による和平監視によって、アチェ紛争が国際化するのではとの懸念は十分理解でき、GAMが国際社会の支援を得ようとしていることもありうるが、GAMへの支援が実現する可能性は小さいだろうと語った。「アチェは歴史的文化的にインドネシアの一部であり、東ティモールとは違う」
 また、同じGAMであっても、スウェーデンの代表部とアチェにいるGAMとでは意見の相違がみられ、もしGAM内部で合意がなければ、協議の成果はゼロになるだろうとの意見を述べた。(detikcom, 05/06/05)
# by NINDJA | 2005-06-05 12:00 | 和平への動き