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2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震・津波でもっとも被害を受けたアチェ状況と支援活動について、インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)が伝えます。


by NINDJA
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●反軍事主義活動家協会(HANTAM)の手紙

ニューヨーク
アメリカ合衆国使節
ジョージ・ブッシュ様
ビル・クリントン様

平和を祈って

 アチェおよびアジアとアフリカの数カ国では、マグニチュード8.9の地震後、津波に襲われ、10万人を超える犠牲者が出ました。数十万人の住民は避難しなければならず、数万人が医療サービスを必要としており、これらのことはすべて、国際社会の責任であると言えます。
 わたしたちは、アチェを襲った災害に対する国際社会の関心を歓迎します。とくにアメリカ合衆国政府が軍隊を配置し、また十分に価値ある他の支援をしていることはすべて、アチェの民衆の困難を軽減することにおいて非常に助けとなっています。そのため、わたしたちは、アメリカ政府に、津波後のアチェの復旧と復興に対して、より大きな役割を果たすよう期待しています。
 この機会に、わたしたちは津波後のアチェに関連するいくつかのできごとを伝えたいと思います。
 津波後、民間人に対する人権侵害と暴力行為が続発し、かなり大きな犠牲を生み出しています。それらは政府、すなわちインドネシア国軍・国家警察が民間人に対しておこなっているものです。また政府は、アチェで津波犠牲者に対し、キリスト教化の試みがあるという噂を広めていますが、これはすべてアチェにいる外国軍と活動家たちをアチェから出すために、政府がおこなっているものです。
 わたしたちは、アチェの民衆が、宗教、民族、肌の色の区別なく海外から与えられる援助と来訪を非常に歓迎しているということも伝えたいと思います。
 わたしたちは、インドネシア共和国とアチェ国政府のあいだに起きた紛争が止まらない場合、アチェの復興と復旧のプロセスは順調に進まないとみています。
 そのため、わたしたちが予測する、アチェの民衆の復興と復旧の前に速やかにおこなわれなければならいない主要検討課題は、つぎの通りでです。

・国際社会はインドネシア共和国政府とアチェ国政府がただちに停戦するよう強く要請しなければならない。
・国際社会はインドネシア共和国政府とアチェ国政府とのあいだの協議において、仲介者とならなければならない。
・インドネシア共和国政府とアチェ国政府は国際社会の仲介者による監視のもと、住民投票の過程を経て、アチェの民衆自身に、アチェ紛争の解決を委ねなければならない。

 以上、わたしたちはこの手紙を届けることにより、アチェにおける復旧と復興、および完全な平和のための判断材料となるよう望んでいます。
2005年2月18日、ジャカルタにて(HANTAM, 05/02/18)
by NINDJA | 2005-02-18 12:00 | その他